『Seldom‐illegal―時には、違法』

『Seldom‐illegal―時には、違法』
角川書店
坂本龍一

読後の感想
『ブレードランナー』や『ブラックレイン』など好きな映画の裏話もあり、また作っている人もたくさん登場するので最後まで楽しく読めました。
文章や話している内容からすると、坂本龍ーという人は大ざっぱでフラフラしているけど、それでいて繊細な人だなぁと感じました。
なんとなく外国に行きたくなる文章です。

印象的なくだり
どんなアーティストでも必ず持っているのは、本当に自分がやりたいクリエイティブな面と、ビジネスというものをどう共存させるかということでしょう。いままでぼくは自分の収入も知らなかった、税金いくら払っているかも……。だから最低、お金の流れだけはこれからは頭に入れとかなければいけない。紬かい経費、たとえばボールペンをいくつ買ったからいくらとかとそこまで知ろうとは思わないけれども、大きなお金の流れだけはね。どこに今どれだけあって、どういうふうに流れていくかだけはきちんと(P075)。