『夢をかなえる勉強法』

『夢をかなえる勉強法』
サンマーク出版
伊藤 真

読後の感想
かつてアルバイトをしていた伊藤塾の塾長。背がとても高いのが印象的。内容は平凡ですが、語り口は相変わらず上手い。元気がないときとかたまに読むと二十歳代を思い出してよいです(個人的に)。

印象的なくだり

マニュアルは人がつくったものを真似してもほとんど意味がない。マニュアルはそれをつくる過程に意味があるのだ。結果だけをただ暗記しても、自分の頭は鍛えられないし、身についた知識にはならない(P.040)。

反復練習はつらくて、飽きる。勉強でいちばんつらいのは、この反復練習だろう。
なにしろ人間の頭は一0個覚えたはずなのに、翌日には二個しか覚えていない。本当はそれでも全然問題ないはずだ。なぜなら、二個も覚えられたのだから、あとは四回繰り返せば残りもすべて覚えられる。それだけの話である。
だが、つらい。覚えている二個ではなく、忘れた八個に目が行くから、よけいにつらい。ここで多くの人はドロップアウトしてしまう。
しかし、つらさを乗り越える方法がある。何か。
それは自分がやったことを目に見える形にして示してやることであ
る(P.071)。

一人ひとり、能力も環境も素質も違う。前提条件がすべて違っているのに、同じことをしても失敗するだけだ。参考にする程度が正しい(P.080)。

先生の言うことをメモすると言ったが、とくに重要なのは具体例だ。普通、具体例は聞き流してしまうことが多い。しかしその具体例がポイントなのだ。具体例こそは抽象的な事柄を理解する手がかりになる(P.086)。

夢をかなえる時間の使い方
限られた時間しかないのだから、何かをしたいならば、何かをあきらめなくてはならない。それまでと同じように遊んで、趣味の時間もたっぷりあって、長時間寝て、さらに勉強もというのは無理な話だろう。
合理的な時間の使い方として、まず大切なのは優先順位を決めることである
(P.095)。

「もう終わり」と思ってから、あと五分粘る(P.098)。

気力をふるいおこせるのは、その先にワクワクする夢があるからだ。しかし意地は、勉強を始めたからにはもうやめられないというものだから、その先に夢はない。意地だけで勉強しているとしたら、それはもう苦痛でしかない(P.108)。

私はスランプに陥ったときは、まずその下任を紙に書き出すことにしている。原因がわからなければ対処もできない。
なぜ、スランプ陥ってしまったのか?点数が思うように伸びないからか、体力的に疲れているのか、落ち込むようなことを誰かから言われたのか・・・。
自分がなぜ今スランプと感じているのか、その原因として思い当たることを全部、紙に書き出してみる。そしてそれが本当にスランプなのかどうかを検証するのだ(P.113)。

悲観主義を乗り越えるために私が学んだのは、次の二つのやり方だった。
一つは部分的な自分の弱点を全体視しないということである。
(中略)
もう一つは、一時的な失敗を永続化しないことである(P.128)。

本質を一言で言えないのは、わかっていない証拠である。わかっていないから、くどくどと説明してしまう。物事の本質はとてもシンプルなのだ(P.180)。

私は難しい事柄を学ぶときは、いつも「具体的にはどういうことだろう?」と自分の体験に引き寄せて考えるようにしている。そして「要するにこれは、このようなときのああいうことだ」と自分の体験で言うことができれば、その理論は完璧に自分のものとなる(P.183)。
夢や理想は頭の中で考えているだけでは実現しない。紙に書いたり、壁に張ったり、人に話したり、宣言したりして、外に出していかなければならない。健在化させていくことで、より実現に向けて近づくのである(P.196)。

心から望んでいないものはかなわない、と私は思う。逆に言えば、その願いがかなわなかったのは、自分の魂が本当には欲していなかったからではないだろうか(P.204)。