『Mamma mia』
監督
フィリダ・ロイド(Phyllida Lloyd)
脚本
キャサリン・ジョンソン(Catherine Johnson)
ニューヨークから帰ってくる飛行機の中で鑑賞しました。
過去にちらっと見たことがあったし、元ミュージカルで言葉の問題があったとしても大丈夫だろうと、高をくくっていましたが、正解でした(笑
これから見る方は、決して吹き替えで見てはいけませぬ。
演者が持つ歌唱力の凄さが半減してしまうかもしれません。
あらすじ
イタリアの孤島でホテルを経営するドナ・シェリダンと娘のソフィ。
もうすぐ結婚するソフィは父親を知らずに育っていたが、母親の日記を盗み見して、父親候補の三人に結婚式の招待状を送る。
一方そのころ、ドナも娘の結婚式に二人の親友を呼ぶ。
作家で未婚のロージー・マリガン、バリバリ整形しまくりの離婚経験豊富なターニャの二人。
観後の感想
ぱっと見の主役は娘のソフィ(アマンダ・サイフリッド Amanda Seyfrid)に思えるのですが、やはり主役はドナ(メリル・ストリープ Meryl Streep)でしょうね。
喜怒哀楽もきっちりこなし、コメディエンヌもできる完璧女優です。
特に、途中流れるDacing Queenのくだりは最高でした。
最初は部屋の中で3人で歌い踊り始めるのですが、2番からは戸外に出て、島の中を歌い踊り始めます。
その様子を見た島中の女性たちが、それぞれの家事を投げ捨て、一緒に歌い踊り始めるのです。
そして最後は笑いながら、海へ次々と飛び込み始めるのです。
まさにウーマンリヴそのものではないかと思いました。
You can dance.
You can jive.
(ちなみに、海岸でオルガンを弾く男性はABBAのベニー・アンダーソン Benny Andersson)
ラストは今まで見てきた映画の中でも圧巻でした。
みんなで歌い踊り盛り上がってジャンプしていたら、なんと地下から温泉が湧き出てくるというなんか言葉で言いにくいシーンでした。
なお、個人的にこの映画の一番の見所は、スタッフロールが流れるエンドクレジットです。
世代的にずれている自分でさえ、どのシーン、どの曲も楽しく見れたので、ABBA世代にはかなり響くんじゃないかな、この映画。
5点満点で4点です。