『小さな会社の儲かる整頓』

『小さな会社の儲かる整頓』
小山昇

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読後の感想
仕事で、具体的に儲ける、ことを考えないといけなくて、いろんなキーワードで検索して、ひっかかった本を片っ端から読んでいました。
そんな中、それとは別に、職場の整理もしないといけないと仕組みを考えていたときに、たまたま目に入ってきた本がこれでした。
株式会社武蔵野はホッピーミーナさんの本で知っていたので、話もすっと入ってきました。特に写真を多用して、分かりやすさ優先にしているのは、とても響きました。
お金を払ってでも会社見学をしたい人が絶えない株式会社武蔵野。
その秘密をちょっとだけ、本代だけで垣間見れたのは本当に幸福です。
抜書を書くのですが、本書は写真が肝です。

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印象的なくだり

①5万人が視察した株式会社武蔵野の現場の写真がたっぷり
②写真があるからすぐにパクッて、実践できる
③自社のモノの置き場所、置き方が改善される(=整頓)
④会社が変わる。社員が成長する(形から入って、心に至る)
⑤儲かる会社の土台ができる(P.見返し)。

写真の力は偉大です。
どれほどの言葉を尽くしても一枚の写真には敵いません、、、。

「徹底する」とは、どういうことか?
私は、「徹底」を、次のように定義しています。
「他人が見たら異常と思う結果にすること」(P.022)。

経営者なら、業績のいい他社を視察し、その会社がやっていることを、とりあえず全部マネしてみる。このとき、同業他社をマネするより異業種の成功企業をマネするほうが、ライバルの一歩先を行ける可能性が高く、お勧めです。
「なぜ、そのやり方なのか」などと、考えてはいけません。そんなことは、マネしてやっているうちに、自然に分かります。下手に頭で考えるより、体で考える方が、短時間のうちに深い理解が得られます。
ところが、この「結果が出ている人のやり方をそのままパクる」ことができる人が、なかなかいません。多くの人が、行動するまえに、考えてしまうからです(P.038)。

ドキッ。
「すぐ行動できるバカ(いい意味で)」になりたい。

社員の心を変えるには、どうすればいいのか?
人の心は不安定なものです。研修の直後には、やる気がみなぎっていた社員の「心の風船」も、帰宅後、奥さんにちょっと一言、嫌味を言われた瞬間、ブシューッとしぼんでしまいます。このくらい安定しない心に対し、どんなに良い栄養を与えたところで、効果は長続きしません。
だから私は、社員の心に直接働きかける教育はまずしません。
形なき心ではなく、形あるモノに働きかけます。
その筆頭が、環境整備。特に整頓です。仕事に使うモノを所定の位置に、所定の置き方で戻す。まず、この1点に絞って徹底させます(P.040)。

この本のこの部分が一番の肝だと感じました。
そうそう、人間の心なんて簡単に変わってしまうし、長続きしないのです。
心でなくて、モノに働きかけて、そのモノ経由でこころを変えるのです。
大屋先生の本に、アーキテクチャの話しがありましたが、本書を読んでこれを思い出しました。

床に直接、モノを置くのが当たり前になると、どんなに戸棚や引き出しを減らしても、モノがなかなか減りません。戸棚や引き出しに収納しきれないモノがあっても、床にいくらでも置けるからです(P.056)。

ドキドキ。