『100億稼ぐ仕事術』
堀江貴文
ソフトバンク文庫
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目次
0 ゼロカラ
1 ヒト
2 ジカン
3 ジョウホウ
4 カネ
5 ツール
∞ 100オクカラ
読後の感想
Twitterでホリエモンの著書の評判がリツイートを通じて数多く入ってくるため、
興味を持って買おう、とその前にそういや積ん読あったな、と思い読み始めました。
書いてある内容から察するに世間のイメージほど、非常識な人ではなく、
よく考えてから逆張りするタイプの人だなぁと強く感じました。
リスクヘッジというか自分をどう売るかに長けている印象です。
一番印象に残ったのは、ホリエモン流選択と集中を書いた
「没頭すること」と表題が付けられた部分。
自分の一生は誰のものでもない、自分のものである。
社会での位置付けなどはあると思うが、その場しのぎの関係性など、壊しても構わない。
むしろ自分を賭ける大事なときに、ないがしろにされたくらいで修復不能になってしまう関係性など捨てた方がましである。
集中して成功し、一段と大きくなった自分をそれまで付き合いのあった人たちに見せて、喜んでもらおう(P.085)。
この最後のくだりの「それまで付き合いのあった人たちに見せて、喜んでもらおう」となるのは、
浅薄な考えだったら「見返してやろう」との発想になりがちなところを、
人間関係を長期的・客観的に考えているホリエモンだからこそ書ける文章なのではないかと思います。
浅い考えの自分を強く恥じて、前向きに考えるきっかけとなった一文でした。
あと、値切れない自分にとって、
「値切り」のくだりは何度も読んで実行に移せるようにたたき込みます。
いい本。
印象的なくだり
自分より能力が足りない人間が部下である。
部下が自分のように仕事ができると思ってはならない。
足りない部分を常にリードしてあげるのが上司の仕事である。
自分の仕事だけに没頭せず、最低でも意識の半分は部下のマネジメントを心がけなければならないのだ。
うまく導いてあげれば自分の仕事の大半は彼らに任せることができ、結果として仕事をスムーズに進めることができるようになる(P.043)。
書いてある通り。
上司の仕事は、部下が仕事をしやすいように整えてあげることなのです。
メールの最大の利点は、タイムスタンプ(日時の記録)が付いていることだ。
しかも、メールをしている場所の時間帯まで考慮しており、秒単位で正確に記録されている。
手書きの文章に、書いた日時を秒単位で記録する人などいないと思うし、そういった習慣づけは難しい。
IT時代のデジタルツールの使い方は「いかに楽をするか」である。
楽をして短縮できた余り時間を考えることに使って、より進化するのである。
その究極のツールがメールなのだ。
メールをフル活用して、できるだけ楽をして、新たな創造活動に役立てよう(P.105)。
この考え方を敷衍して、言った言わないの議論になった時
立場が下の者が勝てるツールがメールなのだと思います。
最近だとICレコーダーとか。
とにかく記録を味方につけないと弱いものは勝てません。
商売をしていると、とかく売上を伸ばすことに目がいってしまいがちだが、商売の神髄は「コストカット」にある。
それも日々の細かいコストの見直しである。
繰り返し繰り返し、日々行わなければならない地道な作業なのだ(P.135)。
「値切り」は泣きを入れられてからが勝負
商売の基本の1つに、「値切り」がある。
リーズナブルというのは、双方が納得した上での価格設定のことだ。
言い値に乗っては絶対にいけない。
商売の基本は儲けることであるから、必ず儲かるように値段は設定されている。
しかし、中には将来の儲けを狙った先行投資的な値下げや、客寄せのための値下げをしている場合がある。
そういう値下げは逃さないことである。
ともかく、言い値にはかなりの儲けが含まれていると心得よう。
相手の利益になる部分をいかに自分の利益に変えていくか、これが値切りの基本である。
値切るためには「相見積もり」を取ることから始める。
「おたくはこれくらいの値段だけど、○○社はこれくらいの値段を出してきていますよ」と何度も相見積もりをするのだ。
相手に足元を見られないように、できるだけ早めに相見積もりを取るべきである。
納期が迫っていると、不利な値段で物を買ってしまうことにもなりかねない。
しつこく相見積もりを取れば、相手も最初から高い値段を提示しなくなるので、より効率的になる。
相手が泣きの言葉を出してきてから、さらに1,2回は値切る。そこで出た値段が大体の目安である。
私の場合、泣きを入れられた後に、まず5〜10%値切る。
そして2回目は「端数をなくしましょう」と交渉したところで手を打つ。
相手も商売なので、ガチンコの勝負をしているわけだ。
取引を断らない限りは、大抵の場合、利益もちゃんと出ている。
そこで泣きの言葉に屈する方が甘ちゃんなのだ。
経験の少ないビジネスマンほど、値切りの局面で不利な値段を飲んでしまう。
何も臆することはない。
値切りとは人間が商売をし始めてからずっと存在する、正当な商行為なのだから(P.137)。
この文章を印刷して、手帳に貼って、何度も読み返しています。
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