『人生攻略ロードマップ』迫祐樹
読後の感想
迫祐樹さんの『人生攻略ロードマップ』は、まさに現代を生き抜くための実践的な指南書だ。
本書は、ただ単に「成功する方法」を教えるのではなく、「どうすれば自由に生きられるのか?」という根本的なテーマに焦点を当てている。
特に、ロードマップと書かれているとおり、経済的・時間的・精神的・身体的な自由を得るための戦略が再現できるようにに書かれており、読者は自分の人生を戦略的に設計するヒントを得ることができる。
「汗水垂らして働く」必要はない
現代の新しい稼ぎ方
本書の冒頭で、著者は「汗水垂らして稼ぐ必要はない」と述べている。
この一文を読んで、「楽して稼げる方法を教えるのか?」と思う人もいるかもしれない。
しかし、著者が伝えたいのは「労働=収入」という考え方から脱却し、効率的に収入を得る方法を考えるべきということだ。
たとえば、プログラミングを学ぶことで単純作業を自動化したり、ブログやYouTubeなどの資産型ビジネスを活用したりすることで、労働時間を減らしながらも収入を得ることが可能になる。
ここで重要なのは、「何もせずに儲ける」のではなく、「効率よく収入を得る仕組みを作る」ことなのだ。
「損をしていることに気づかない」怖さ
本書の中で、著者が指摘する「損をしていることに気づかないのがいちばん怖い」という言葉には強く共感した。
多くの人は、「これは当たり前だ」と思い込んでいることに疑問を持たず、その結果として時間やお金を無駄にしてしまっている。
たとえば、著者の友人が手作業でデータを入力していた話がある。
この友人は、「手作業でやるのが当然」だと思い込んでいたため、プログラムを使って自動化するという発想自体がなかった。しかし、著者のやり方を見て初めて、「もっと効率的な方法がある」ことに気づいたのだ。
このエピソードは、私たちの日常生活にも当てはまる。
無駄な仕事のやり方、不要な支出、効率の悪い時間の使い方——こうした「気づかぬ損失」は、意識しない限りずっと続いてしまう。
本書を読むことで、自分が何に無駄を費やしているのかを改めて考えさせられた。
「やりたいこと」は「やれること」が増えれば見つかる
多くの人が、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる。
しかし、著者はこの考え方自体に問題があると指摘する。
「やりたいことがない」のは、「やれることの選択肢が少ないから」だというのだ。
この視点は非常に新鮮だった。
確かに、ほとんどの人は、自分ができる範囲の中で「やりたいこと」を考えてしまう。しかし、お金や時間の自由がなかったり、スキルがなかったりすると、選択肢が狭まり、「やりたいことがない」と感じるのは当然のことだ。
著者自身も、大学生の頃は「やりたいこと」がなかったが、資産が増えるにつれて選択肢が広がり、次第にやりたいことが見つかっていったという。
つまり、まずはスキルを身につけ、経済的な自由を得ることが先であり、その結果として「やりたいこと」が見えてくるというのだ。
この考え方は非常に納得感がある。
私たちは、「やりたいことを探さなきゃ」と焦るよりも、まずはスキルや経験を増やし、選択肢を広げることを優先すべきなのだ。
「仕組み化」が自由への鍵
本書の後半では、「仕組みを作ること」の重要性が何度も語られている。
たとえば、「月商1000万円を目指すなら、自分がいなくても回る仕組みを作るべきだ」というアドバイスがある。
これは非常に本質的な考え方だ。
たとえば、自分がブログを書いて稼ぐ場合、そのブログが収益を生む仕組みを作っておけば、自分が手を動かさなくても収入を得ることができる。
同様に、プログラミングでシステムを作れば、それが自動で動き続け、利益を生み出すことも可能だ。
「自分が働かなくても収入が生まれる仕組みを作る」——この考え方こそが、本書の目指す自由な人生を実現する鍵なのだ。
「やりたくないことリスト」が人生を変える
本書の終盤では、「やりたいことリスト」ではなく「やりたくないことリスト」を作ることの重要性が述べられている。
多くの人は、「自分が本当にやりたいこと」を見つけようとする。
しかし、現実にはそれを考えてもなかなか出てこない。
一方で、「やりたくないこと」を考えると、意外とスラスラと出てくるものだ。
たとえば、「満員電車に乗りたくない」「上司に怒られたくない」「安月給でこき使われたくない」こうした「やりたくないこと」が明確になれば、それを避けるための行動が見えてくる。
そして、それを実行することで、結果的に自分の理想の生き方に近づいていくのだ。
この発想は、非常に実践的で効果的だと感じた。
「やりたいことがわからない」と悩むよりも、「やりたくないこと」を明確にして、それを排除する方向で人生を設計していくほうが、ずっと現実的で行動しやすい。
印象的なくだり
「損をしていることに気づかない」のがいちばん怖い
私の友人は、たまたま私の隣にいたことで、「プログラムを使うとこんなにも効率的にできる作業を、自分は手作業でやっていた」と気づくことができました。
しかし、一般的には気づかないことのほうが多いのです。
なぜか。今回の例になぞらえれば、「手作業でやるのが当たり前で、それ以外の手段を考えることがなかったから」です。
友人にとっては、たとえどんなに面倒くさくても、時間をかけて手入力でデータをまとめてグラフにするのが「当たり前の常識」であり、「楽をする」という発想はなかったのです。
もしも、自分の横で楽をしている私の姿を見なければ、友人は何の疑問も持たず、引き続き時間をかけて手作業でまとめていたことでしょう。
「もっといい方法がある」という知識がないせいで、お金や時間を浪費してしまい、しかもその事実に気づかないために、いつまでも損をし続ける。そのようなことが、現実にはいくらでもあるのです(P.050)。
大人たちは、若者に「やりたいこと」や「将来の夢」を聞くのが好きです。
ただ、私個人としては、「やりたいことを見つける」より、「やれることを増やす」ほうが大事なのではないかと考えています。
世の中のほとんどの人にとって、「やりたいこと」は「今、自分ができること」の延長でしかありません。
だから、「今、自分ができること」の範囲が狭い一般的な大学生を捕まえて「やりたいことは何?」と聞いたところで、大した答えが返ってくるわけがないのです。せいぜい、「やりたいことなんて、とくにないです」「就職して、普通に暮らしていきたいです」と答えるのが精一杯でしょう(P.073)。
人間は誰しも、知らず知らずのうちに、自分にも可能な、現実的な範囲で「やりたいこと」を決めてしまうものなのです。
私の場合は、「やりたいこと」が何ひとつなかった大学生ですら、「所持金1億円」となったとたんに選択肢が広がり、「やりたいこと」がどんどん出てくるようになる。
つまり「本当にやりたいこと」を見つけるためには、自分の「選択肢」を増やしていくしかないということです(P.074)。
学ぶべき「ベーススキル」とは?
「ステップ3」では、「ステップ2」で得たお金を元手に、これから自分の力で稼いでいく礎である「ベーススキル」を身につけます。
習得すべきスキルの条件は、次の3つです。
・需要が供給を上回っており、市場価値が高いスキル
・リモートワークや独立がしやすく働き方の自由度が高いスキル
・自分がやっていて楽しいと思えるスキル
需要が高いスキルを選ぶことは金銭的な自由度を上げるために大切な要素です。需要が高いスキルであれば、自ずと仕事の単価は高くなります。
また、働くことを考えたとき、在宅可能であったり、稼働時間が決まっていなかったりといった、できるだけ自由度が高いスキルを身につけましょう。仮に需要があっても単価が高くても、働き方で縛られては意味がありません。スキルを選ぶ際にも、時間的な自由度が将来的に高くなりそうなものを選んでいきましょう。
そして「やっていて楽しいと感じるか」。これも重要です。お金がもらえて、かつ働き方が選べたとしても、まったく楽しくなく、日々苦痛を感じていれば、精神的な自由を得られません。
スキルを選ぶ際にも、人生攻略における4つの自由である「金銭的な自由」「時間的な自由」「精神的な自由」「身体的な自由」が満たされるものを選びましょう(P.098)。
「⑤自分が最近挑戦していることの共有」は、フォロワーに「この人、口ばっかりじゃなくて、実際に『やる』人なんだな」と思ってもらうのに効果的です。
たとえば、私であれば「収入源を複数持つのが大事である」という価値観を発信するだけではなく、「新規事業でタピオカ屋さんを始めました」とか「新しいWebサービスをリリースしました」と、価値観の共有に加えてその価値観に沿った行動内容を逐一共有しています。
SNSでは、「口だけは達者だが、実際にはまったく行動していない人」が多く存在します。逆にいうと、そういう人が大半を占めるSNSの世界だからこそ、少し行動して結果を出すだけで周りに圧倒的な差をつけることができるのです。
行動を伴った発信をすることで、「発信」の説得力が格段に増すわけですね(P.140)。
「月商1000万円を目指すなら、自分がいなくても回るような仕組みをつくることだ。君が必死にプログラムを書いて、ブログを書いて得る100万円と、君がいなくても仕組みが回って売り上げる100万円とでは質が違う。君がいなかったらゼロになってしまう100万円と、君がいなくてもしっかり売上として立つ100万円の違いだ。仕組みをつくって回せるようになれば、月商1000万円、年商1億円も見えてくるよ」(P.162)。
たとえば、「やりたくないこと」を洗い出し、「それらをやらなくてよい状況をつくる」すると自然に、人生の自由度は高まっていきます。
結果的に「やるべきこと」がわかる
そして改めてリストをご覧いただくと、「やりたくないこと」はすべて「現実味がある」ことがおわかりいただけるでしょう。
無理矢理ひねり出した「やりたいことリスト」では、「タワーマンションの最上階に住みたい」「高級車に乗りたい」など、ちょっと現実離れしたものを書きがちですが、「やりたくないことリスト」は現実と直結しているため、「やらないためには、どうすればいいか」という対策が立てやすくなります。
「やりたくないことリスト」をつくると、結果的に「今やらなければならないこと」が浮かび上がってきてモチベーションが上がるわけです(P.191)。
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