『怪しいアジアの歩き方』

『怪しいアジアの歩き方』
クローン黒沢 ポッチン下条 共著

読後の感想
1997年初版。インターネットがない時代には貴重な情報だったのだろうけど、いまや価値のある記事はほとんどありません。
というか、著者のクローン黒沢さんって、どこかで見た名前だと思いググったら、危ない1号の人で、マジコンの人だった。
というわけで、全体を覆うのはそこはかとなく感じた鬼畜系。
伝聞、根拠のない中傷、善人のふりをした所業と、合わない人にはお勧めできません。
ブックオフのサイドワゴンで投げ売りされており、「あ行」で引っ張り上げた一冊です。

印象的なくだり
拷問博物館に残る虐殺の痕跡
クメール人たちは、自分たちが幸せになるために選んだハズの指導者に、全人口の四分の一を殺されてしまったかわいそうな民族である(P.066)。
プノンペン

インド圏の喧嘩では、仲裁される前に、周りのギャラリーに自分の言い分を納得させたほうが勝ちである。
したがって黙っていたり、相手に手を出したりするのは、その場で敗北宣言をするのと同じ、とにかく日本語でも英語でも良いので、止められるまで
ギャーギャー言いまくるしかない(P.128)。
ダッカ

タイ・バンコクからネパールの首都・カトマンズへ向かう飛行機は、厚い雲の中で異常なほど波打ち、ついでに胃袋も上下運動を繰り返す。
その雰囲気はヤバさ爆発、やっとこさ着陸した時に、機内で一斉に拍手喝采が起こったほどだ。
なんでも、ネパールの空港は設備が十分に整備されておらず、忘れた頃に各国の旅客機がランダムで墜落することでもわかる通り、離着陸はよそに比べかなり難しいと言われている(P.162)。
カトマンズ

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