「朝がつらい」がなくなる本
梶村尚史
ISBN978-4-8379-7635-6
読後の感想
睡眠に関する本の割には、理論的な部分は少なく、実践的なものが多いので、本当に困っている人には大いに参考になる本です。
原因のタイプ別にチェック表がついているので、自分自身のタイプを判別した上で、対処することができます。なにより精神論に拘泥せず、環境から変えることを主眼においています。環境を変えることはなかなかすぐできませんが、一度はじめて習慣にしてしまえば続くので、有用です。
印象的なくだり
起きてから14-15時間後に眠気を誘う睡眠ホルモンが分泌されはじめ、その1-2時間後に眠たくなります。
つまり、「夜眠くなる時間は、その日起床した時間で決まる」のです。
布団の中でもんもんとする状態に陥らないためには、「早起きをするために早寝をする」という発想を捨て、「ぐっすり眠るために、まずは早起きをする」という発想を持つべきなのです(P5)。
そもそも、いい睡眠がとれないようでは、仕事で自分の能力を最大限に発揮することはできません。それどころか、健康を害したり、肌が荒れたり、寿命を縮めることにもなりかねません。
そうならないためにも、すっきりと起きられない状態が続いているようなら、あえて何かを「捨てる」ことです(P82)。
今日から実践しようと思ったこと
入眠儀式:この心の準備が眠りを誘う
1.「明日やること」を書き出しておく
2.1日であった「よかったこと」を3つ思い出す
3.明日「着ていく服」「持っていくもの」を準備する
4.枕に向かって「起床した時間」をとなえる(P78)
寝室を「つねに仕事やストレスのない状況でいられる空間」にしておくのです(P201)。