金持ち父さん貧乏父さん
筑摩書房
ロバート キヨサキ, 白根 美保子
読後の感想
かなり有名な本ですが、色々な噂を聞いていたので、控えていました。
内容を簡単に要約すると、投資の入門書といったものです。筆者自身は不動産についてを中心に記述していましたが、投資全般に当てはまるような書き方が多かったです。
子どもの頃の経験を基にしながら、投資について書いており、正直、回りくどい説明が多かったと思います。考え方の肝は、かなり早い段階で書かれてしまっており、それ以降の部分は、形を変えて似たようなことを書いている印象でした。
なので、後半がかなりダレます。
印象的なくだり
人間はだれでも魂の中に弱く貧しい部分を持っていて、その部分は金で買うことができる。
そのことを金持ち父さんは知っていたのだ。しかし、それと同時に、人間の魂の中には強く、お金によって動かすことにできない確固とした決意に満ちた部分があることも知っていた(P066)。
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む(P092)。
金持ちと中流以下の人間の大きな違いは、中流以下の人間がお金を手にするとまずぜいたく品を買おうとするのに対して、金持ちはぜいたく品を最後に回すことだ(P130)。
金持ち父さんが法律についてよく知っていたのには理由が二つある。
一つは、法律をきちんと守るよき市民だったから。
もう一つは、法律を知らないと「高くつく」ことを知っていたからだ。
「自分が正しいとわかっていれば、反撃するのを恐れることはない」金持ち父さんはよくそう言っていた(P141)。
傲慢さというのはエゴに無知が加わったものだ(P230)。
この本どう活用するか
本の内容はなかなか刺激的で、自己啓発の側面もあると感じました。
投資について興味を持たせる文章も多々あり、その気になったなら、「他の本で」きちんと勉強をしてみるのもよいかもしれません。
ただこの本から学んだ一番大きなことは、良い本が良い結果を生むわけではないということです。試しに書籍名で検索してみましょう。