そういや、最近まで余り気にしたことなかった燃費のお話。
気にしていなかったのは、単に「そもそも走る距離が短いから」。
通勤に車を使わない、まさに「サンデードライバー」ってそんなもんです(たぶん
でも、カタログの表示と実際の燃費が違うってよく聞く話なのですが
それってどんな優良誤認だよって、心の中でいつも突っ込んでいました。
だって、世の中にこれほど広く知られている優良誤認って珍しい気が・・・
景表法の規定からするとアレレ?と思っていましたし、
普段はいけずな公正取引委員会は、どうしちゃったのかなぁと。
参考
景品表示法第4条第1項第1号は,事業者が,自己の供給する商品・サービスの取引において,
その品質,規格その他の内容について,一般消費者に対し,
(1) 実際のものよりも著しく優良であると示すもの
(2) 事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの
であって,不当に顧客を誘引し,公正な競争を阻害するおそれがあると
認められる表示を禁止しています(優良誤認表示の禁止)。
というわけで、きちんと調べてみたらどうやら優良誤認は関係ないようです、ごめんなさい。
参考にしたのは、一般社団法人日本自動車工業会が出している
「乗用車の燃費」という啓蒙用のpdfファイル。
サイトからDL出来ますので、興味のある人は是非。
どうやらカタログ値の燃費には
以前の制度の「10・15モード」と現在の「JC08モード」の二種類があるようです。
2011年から変更された模様。
これによって、かつては実燃費と三割ほど乖離していたカタログ値が
二割ほどの乖離で済むようになったそうな(pdfファイル4ページ参照)。
まぁ乖離の理由は、実際の走行は電装系の使用、渋滞、天候、季節、勾配等の条件で
カタログ値よりも燃費が必ず悪くなるけど、どれだけ悪くなるか分からない(不確定)だから
カタログ値を修正せずに乖離したままにしておこう、ってことのようです。
それはそれでご立派な姿勢です(褒めてます
それにしても、この日本自動車工業会の出している啓蒙pdfは良く出来ています。
全体を通じて門外漢の自分にもわかりやすく書いてあり
この手の法人が作るpdfに比べて格段に分かりやすいと感じました。
それに、ところどころツッコミどころがあってそれもまた愛嬌があります。
Q「坂道や雨道や雪道でも燃費は変わるの?」
A「大きく変わります」
例えば、勾配4%の上り坂では、1割以上も燃費が悪化します。
体感しない程度の勾配でも、燃費には影響します。※勾配4%とは日光いろは坂などの峠道のような急勾配の坂です(pdfファイル9ページ参照)。
わざわざ例を出して勾配を説明する姿勢は好印象です。
ところで、日光いろは坂ってそんなに有名?
以下の知識は全く知りませんでした。
大変参考になりました。備忘録代わりに。
Q「クルマのエアコンも家電にのエアコンも同じだから、
あまり設定温度を下げない事が一番賢いドライブ?」正解
「クルマのエアコンは、家電のエアコンと構造が少し違います。
不要な時にA/CスイッチをOFFにすることが燃費を良くするコツです。」(pdfファイル22ページ参照)。
タイヤの空気圧が50kPa(0.5kg/cm2)低下すると、燃費が3~5%悪化します。
タイヤの適正な空気圧は運転席ドアの内側に表示されています(pdfファイル24ページ参照)。