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『成功する男のファッションの秘訣60』
宮崎俊一
読後の感想
松屋銀座の紳士服バイヤーさんが書いた、ビジネスマンが他人からどうみられているか、どういう印象を与えているか、を中心とした本です。
いわゆる流行りすたりではなく、スーツの機能的部分や、効果について書かれたビジネス本といって良いと思います。
著者の宮崎さんは若い頃から自腹を切ってイタリアにファッションの勉強をしにいったり、バイヤーとして交渉するために独学でイタリア語を学ぶなど、とにかく活動的で情熱的な方です。
というわけで、写真付きで色々書かれているのですが、とにかく専門用語が難しく、ネットで画像を検索しながら読み進めていかないと理解できず、結構苦労して読みました。
そんなわけで、いつも既製品をなんとなく着ている我が身には耳の痛い話も多々ありました。が、僕も出来る風の大人になりたいので笑、出来るところから始めようと思いました。
それから、この本は細君にも勧めてみようかと思います。
僕一人のやる気では無理ですな。
印象的なくだり
この本でご紹介したいくかのルールを守っていただければ、あなたには必ず、「センスのいい人」という評価が、ついてきます。
さらには、「ビジネスパートナーとしての信頼感」や「清潔感」も、自然に備わるはずです(P.004)。
そもそもスーツは体にフィットすることを前提に作られています。フィットすることで着る人の体型をカバーし、男らしいシルエットを構築してくれるのです。
ですからブルゾンを選ぶ感覚で「着ていてラク」なサイズを選ぶのは、間違いのもと(P.067)。
私はぜひ、白のポケットチーフを毎日していただきたいと思っています。
そも理由は、「白」がもたらす爽やかさと清潔感。
スーツスタイルは、「周囲にどういう印象を与えるか」という観点も大切です(P.085)。
シャツは本来、紳士服の中では下着として扱われています。
ですからヨーロッパでは、ビジネスで着るシャツの下にアンダーウェアを着る人はほとんどいません。
下着の重ね着になってしまいますから。
(中略)
とはいえ、高温多湿の日本では一概に「下着を着るのはカッコ悪い」とも言えません。
実際、「シャツが肌に張り付いて気持ち悪い」とおっしゃっる方は多いですし、体質的に汗をかきやすい方もいらっしゃいますから。
(中略)
ただ、シャツの下にアンダーウェアを着る場合でも、「基本は着ないもの」という前提を踏まえて、「シャツの下から透けない」ものを選んだほうがスマートです(P.110)。
帰宅したら、まずはパンツ、ジャケットのポケットの中に入っているものを全部出しましょう。
内ポケットも忘れずに。
この状態にもどすだけでシルエットが美しく保たれます。
その上でジャケットは厚手のハンガーに、パンツはベルトのほうを下にして、裾を挟んだ逆さに掛けられるハンガーに。
これで通気性が保たれ、型崩れを防ぎます。
よくパンツを半分に折って掛けている方がいますが、これではパンツのシワがとれません。
シワはパンツの自重で伸びるものですから(P.122)。