『春を背負って』

『春を背負って』

監督
木村大作
原作
笹本稜平
出演者
松山ケンイチ
蒼井優
豊川悦司

音楽
池辺晋一郎

鑑賞後の感想
『点の記』で有名な木村大作監督の作品。とにかく絵がすごい。
撮影にどれだけ苦労したんだろうかというくらいすごい。

主人公亨は、富山県の山小屋で働く父親に反発して東京でトレーダーの仕事に就く。
ところが、ある日父親が他人をかばって亡くなったとの連絡が入る
急逝した父親の葬儀の場などで、在りし日の父の仕事ぶりを周囲の人から聞き、反発していた父親の仕事が、どれだけの人に影響を与えていたかを思い知る。
その後、今までの考えて改めて、山小屋で働くまでに心が動き、最終的に山小屋の主人になるまでの成長譚です。

おそらく駄目押しになったのは、菫荘の父親の部屋にあった、亨自身が子供の頃の写真。あれを見て落ちない息子はいない。

ただただ驚かされるのは立山をはじめとした自然の映像の豊かさ。
中でも冬の厳しさはダントツで、この絵を取るためにどれだけの負担があっただろうかと、苦労が偲ばれる映像ばかりでした。

とにかく、自然相手に人間の無力さを感じる場面ばかりなので、ちっぽけな自分を客観的に見つめ直したい方にはオススメです。

それから蒼井優無双です。笑顔にやられたい人は是非。

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