『図解仕事ができる人のノート術―ノートを使って深く考え、発想する122の方法!! 』
読後の感想
全然期待していなかったのに意外と実践的な本でした。特にメモを取った自分へのごほうびとしてポイントを与える、というのはちょっと新鮮でした。何気に仕組みを考える際には使えるネタがちりばめられていたので吉。
但し、同じことは実践できません。時間が掛かりすぎるのでエッセンスだけ抽出して実践しましょう。
それからP184からの「両親のノート」はこの手のハウツー本なのにも関わらず不覚にもホロっときてしまいました。
印象的なくだり
国際的なビジネス交渉においては、自分側で作った議事録だと、どこかこちらに有利なことが多くなったりするものだ。むろん話もしていない嘘を書くのはもってのほかだが、どちらともとれる曖昧な意味を残したり、逃げを打ったり、極端な場合には自分たちに不利なことは書かれなかったりする可能性があるのだ。現在では問題にならないことであっても、いずれ問題になると、作成したこちらだけが知っているようなこともあるので、議事録での記載が未来への救済措置になることもある(P024)。
(前略)ガイドブックに事務所の地図と電話番号、自宅の電話番号などを記載した。さらに背表紙に、サウジの場合には10ハララという実際の小額通貨のコインをセロテープで張り付けた。本社にサウジアラビアで実際に通用するコインを送り、公衆電話用と表示して、張り付けてもらい、「緊急時にはこのコインを使って呼び出していただければ、24時間いつでも40分で空港に迎えに参ります」と明言した。当時のサウジにはまっさらの公衆電話はあるにはあったのだが、旅行者の多くは肝心のコインを持ち合わせていないことが多か
ったからだ(P101)。
マラソンシステムというのは、「毎日自分にとってなにか役に立つもの、クリエイティブなもの、楽しかったことを実行すると、自分の1日に1ポイント(点数)を与えるシステム」のことである(P110)。
「あなたの名刺」とは、海外では相手が名刺を持っていないこともあるので、あらかじめ添付写真のような、日付、会社名、名前、電話、ファックス、メールアドレスなどの項目だけを印刷したものを作っておき、私の名刺を相手に出して、「私は名刺を持っていないのですが」とか、「名刺が切れました」などというとき、「じゃ、あなたの名刺を差し上げましょう」と、この空白の名刺を渡す。こうして、「あなたの名刺」を書き入れてもらい、それを受け取ると、私はそれをデジカメで近接撮影する。その後、相手の顔もデジカメに撮る(P124)。