週刊東洋経済(2009/01/17)
日本理化学工業株式会社の障害者多数雇用のお話。
なんと社員の七割が知的障害者とのこと。
この雑誌を読むまで全く知りませんでした。
会長近くの養護学校の先生から頼まれて熱心さに根負けして
雇い始めたとのことですが、その後が立派だなぁと思いました。
障害者を雇うようになって数年経っても、彼らがなぜ喜んで工場に通ってくるのか、私は不思議でなりませんでした。工場で働くよりも施設で暮らしたほうが幸せではないかと思っていました。言うことをを聞かないため「施設に帰すよ」と言うと、泣きながら嫌がる障害者の気持ちが
わかりませんでした。
そんなとき、ある法事で禅寺のお坊さんと席が隣合わせになり、その疑間をぶつけたことがありました。するとそのお坊さんは即座に「幸せとは、①人に愛されること、②人に褒められること、③入の役に立つこと、④人に必要とされることです。愛はともかく、あとの三つは仕事で得られることですよ」とおっしゃったのです。私はその言葉に深く納得しました。
働くことは自分のためであるが人のためでもある。企業が利益を追求するのは当然ですが、同時に社員が幸せを求める場でもあると考えるようになりました(P142)。