『今、変わらなければいつ変わるんだ、やれ!』

『今、変わらなければいつ変わるんだ、やれ!』
吉野 敬介
ロングセラーズ

読後の感想
一般に変わるために何が必要なのか端的に言うと、自己認識と行動である。その行動部分について、焦点を絞って書かれています。
なにげに講師業だけあって、熱意はすごいです。ほだされる人がいるのも分かる気がします。
何よりこの本の一番良いところは、理屈じゃないんだという部分が全面的にでていること。まずは行動してみろ、その結果が新しい行動の原動力となることを知っているんだなぁと思います。ただ一点だけ個人的な好みの問題でいうと、元ヤンキーとか暴走族(と一般に呼ばれる暴徒)に所属している人が、今どれだけ偉そうなことを言っても何となく信じられない気がしてしまいます。それは多分、自分の過去の経験からなんだろうなぁと思うので、まぁそれはそれ。
司令が、表紙の写真を見て「老けたなぁ」と述懐していましたとさ。

印象的なくだり
「すみません」というその言葉の代りに「ありがとうございます」と言うようにしてほしい。きっと、お前の言っている「すみません」はほぼ九割くらいの確率で、「ありがとうございます」に言い換えてもさしつかえないはずだ(P044)。

人間ってのは簡単には変わらない。だからこそ自己分析を一回でもいいからキチンとやっておくと、一生、その分析は役に立つということにもなってくる。
変わらない部分を認めたうえで、変えられる部分を探していけば、人は「変わる」ことができるんだ(P066)。

これを読んでくれているキミたちにも今この瞬間、持っている財布に入っているお金をまず見てもらいたい(中略)。
金額を数えたら、そのお金の意味というものを突き詰めて考えてもらいたい。社会人ならどうやってそのお金を稼いだか、何を求められた対価としてそれを手にしているか。そして今日、それを何に使ったのか。まだ働いていない学生なら、親がどんな気持ちでそのお金をキミに渡してくれたのか。そして親がどんな労働をして、キミに渡すためのそのお金を工面してくれたのか
(P084)。

黙々と何かを続けるというのは、そもそも非常に地味な作業だ。いかにすごいことを続けていたとしても、周りにしてみれば毎日の見慣れた光景のひとつに過ぎない。心の中ではすごいと尊敬していても、毎日のように「それ、すごいね!」と声をかけるのも妙な話だ。だからそのすごさに対して、誰も何も言わなくなる(P217)。

そういうものを(注、他人の評価)を期待する以前に、キミがやっていることはそもそも何かゆるぎない大きな目標があって始めたことだろう。単純に他人に評価されるということが目標だったらそれもわからないでもないが、他人の評価なんてものは、その目標達成の付属物のようなものでしかなかったはずだ。
つまりその初心は何だったのか、それを思い出せ。おそらくその初心を常に忘れず持ち続けたなら、それは継続のための大きなモチベーションとなり続けてくれるはずだ(P219)。

若者にあるのは未来じゃない、時間だけだと知れ!(P226)。

周りのヤツらを見ていると、そういう時間が多すぎる。でも俺はそういうことは絶対にない。飲み会に行きたいのにどうしても行けなかったら、俺ならその代りに家で必要以上に頑張る。
でも犠牲にしながら何もしなかったヤツは「飲み会に行かない」ということだけで、すでに満足してしまっている。行きたいけど行かなかったことで「俺は犠牲になっている、この時間を犠牲にしたんだ」という悲劇のヒロインみたいな感傷に浸って、そこで酔っているだけだ。
でもその意識だけでは、せっかく犠牲にした時間からは何も生まれてこない。何よりも最大の要因は、危機感が足りないということだ(P228)。