『山の郵便配達』

『山の郵便配達』
集英社
彭 見明, 大木 康

読後の感想
引継ぎがたった一回だけなの?とか今までの父子の関係は?とかいろんなはてなを吹っ飛ばして話が進むので、違和感を感じながら読み進めていったら、いつのまにか終わっていました。短いです。小説とは直接は関係はありませんが、映画の視覚的印象が強すぎました。

印象的なくだり
父は息子に、「足もとに気をつけろ。道は狭いし、つるつるした敷石に足を滑らせるから」と言おうとした。しかし、何も言わず、気がすむまで景色を見せてやることにした。息子が山を好きになるように。山とともに一生を過ごさなければならないのだ、好きにならなければ!(P.014)