進化論と白身魚フライ(映画の紹介)

 ナイルパーチという魚がいる。かつて和名で白スズキと呼ばれていた魚である。現在は優良誤認を与えるおそれがあるらしいので使われていないが。
 名前は知らなくても、マクドナルドのフィレオフィッシュの原料といえば想像がつくのではないだろうか。実はあの魚、アフリカはタンザニアからはるばる運ばれてくる。
http://www.jica.go.jp/branch/shikoku/jigyo/voice/h16kaigai04.html

 何ヶ月か前、『ダーウィンの箱庭ヴィクトリア湖』という本を読んで衝撃を受けた。くだんの湖は淡水湖でさまざまな生態系の魚がいたのだが、肉食の外来魚ナイルパーチを放流したことによって、もとの環境は一転。生息していた魚が激減し、外来魚が増える、で、その魚を輸出しタンザニアは外貨獲得。周囲は潤うが、それに伴って様々な問題も生じた、というのが大まかなあらすじ。

 で、同じ内容を基にした映画がある。『ダーウィンの悪夢』という映画。前回調べたときは、フランス語とドイツ語のDVDしかなくって、断念した。どちらの言語も理解は皆無である。
http://www.darwinsnightmare.com/

 大変面白そうだったので、見たかったなぁと落胆していたら、先日日本で公開されることが決まったらしいと知った。上映する場所は少ないけど。是非観たい。

 但し、注意として。あくまでもドキュメンタリ映画なので監督の主張が入っていることを忘れないよう観ようと思う。ホテルルワンダの時もそうだったけど、都合の良い事実と悪い事実を取捨選択している可能性も考慮に入れないと。

 ちなみに愛知県では1月27日から。詳しい上映予定は下記よりどうぞ。
http://www.darwin-movie.jp/theaters.html

 デートには不向きです(笑

一読すると吉
http://d.hatena.ne.jp/nabeso/20060929
http://jatatours.intafrica.com/habari47.html