尺貫法-2

今日、お仕事で地積測量図(法務局に備え付けてある測量図を見てました。

測量図には当然、長さが書かれていて
この土地の間口はどのくらい、とか数字が書かれています。

ところがある地積測量図が、別の人が書いた現地の概略図と
全然長さが異なるのです。
そりゃあ多少異なるのであれば分かるのですが、10(メートル)以上も
数字が合わないのです。

地積測量図は基本的には土地家屋調査士が作成することが多く
精度もそれなり…のはずですが、不思議と長さが全然合いません。

ところが、その地積測量図をよ~く見ると[8.55K]と書かれています。

この[K]の意味するものはなんだと思いますか?

実は、この[K]は、長さの単位であるところの[間(けん)]の略でした。
1間は約1.81メートル(押し入れでよく見るかも)。
ちなみにこの測量図が作成されたのは昭和39年、
尺貫法が廃止されたのが昭和41年。
ちょうど入れ替わりの時期だったのでしょうか
よく見たら面積も㎡ではなく坪だったりします。

僕は昭和53年生なので、当然ながらメートル法の教育を受けてきました。
というわけで思考方法もメートルが基準、
尺貫法で書かれたものは一度メートルに頭の中でついつい変換してしまいます。
そして、なぜだか不動産業界だけはいまでもかたくなに尺貫法が幅を利かせているのです。

例えば、坪(1間を一辺とする正方形なので、1,81*1,81=約3,30㎡)とか
尺(1間が6尺なので、約30cm←てきとー)とか。

まぁ昔から使い慣れている尺貫法のほうが大工さんとか合うんだろうなぁと
思ったり思わなかったり、と考えながら電卓を叩く毎日なのでした。

おしまい(おちなし