金融検査マニュアル

ちょっと思い立って、金融庁が出した「金融検査マニュアル」を読んでいます。

中小企業の債務返済を猶予する金融円滑法の影響なのか
融資基準の改訂がなされていました。

個人的に大きな変更は下記の通り。
(個人的に、ではない部分が知りたい人は、孫引きせずにちゃんと出典をあたりましょう)

・動産担保の基準ができた
要件として
・担保の対象に動産(農産物)
・保管場所、在庫の数を継続的にチェック
・時価の七割を標準的な担保価値を認定

今まで不動産にしか担保価値を認めてこなかった(別の視点から言わせると、他の担保価値を算定する能力に乏しかった)金融機関が、動産にも門戸を広げた、と言えば聞こえがいいのでしょうが
回収不能リスクを恐れるあまり、結果として、換価が簡単な動産にしか幅は広がらないのでしょうね(嘆息

ちなみに過去、農産物などを担保とした例を調べてみると

横浜銀行が冷凍マグロを担保に5億円の融資
東北銀行がふかりれを担保に3000万円の融資
豊橋信用金庫がランを担保に1500万円融資と
ひたすら地銀、信金の例しか見つかりませんでした(メガバンクは関係ないよね

http://www.fsa.go.jp/manual/manualj/yokin.pdf