海外でいろんな人と話をすると
その人の持っている日本のイメージに
「ええ?」と驚くことがいっぱいあります。
テレビでやりがちな「日本って世界からこんなに素晴らしいと思われている」(勘違い)アピールは嫌いですが
実際に旅行中に聞くのは結構好きです。
たまにすごい出会いもあって結構びっくり。
例えば、台湾であった無骨な青年から聞いた日本イメージは「とっとこハム太郎」だったり。
「かわい~」と言っていた。
今度タイ航空乗るので、タイのこと調べてみよっとと思い
検索でヒットしたのは、タイで人気の小説。
何度も映画化、ドラマ化されている人気の小説らしい。
舞台は第二次世界大戦中のタイで主人公は、アンスマリンという女性。
当時同盟国だった日本の海軍大尉コボリとのラブロマンスらしい。
原作は「メナムの残照」とも「運命の相手」とも。
作者は女流作家のトムヤンティ。
色んな対訳があってどれが正式名称か知らないけど
タイの言葉では「クーカム」。
以下、簡単なあらすじとyoutubeによる予告編。
タイの有名な小説、4度目の映画化。2013年4月上映
第2次世界大戦中のタイが舞台。大日本帝国海軍大尉、小堀と
タイ人女性アンスマリン(ひでこ)の悲劇のラブストーリー“Hideko” song by Yusuke Namikawa
〈ストーリー〉
海軍造船所に赴任した小堀大尉は、タイ人女性アンスマリンに出会い、惹かれていく。
彼女には地下でアメリカに協力しているタイ人の恋人がいた。
日本人を敵とみなしていたアンスマリン。しかしながら、軍人である父に政略結婚をコボリとさせられてしまう。
憎しみと葛藤の中、コボリに心ない態度をとり続ける彼女。ある日、恋人だったタイ人の男が日本軍に逮捕され、
アンスマリンはコボリに、助けてあげるよう願い出る。
コボリは苦しいながらも、彼女への想いから、釈放させてしまう。そして皮肉にも、
その釈放された男の情報を得た敵軍が日本軍に攻撃をしかける。
そこにはコボリがいた。戦火にコボリがいることに激しく動揺し、彼を探すアンスマリン。
本当は誠実なコボリに心を動かされていながら、
素直に好きと言えなかった。初めて彼を愛していることに気づいたものの
コボリはすでにガレキの下で命を終えようとしていた。
ほとんどネタバレですね。
ちなみにこの主題歌はサラリーマンの浪川祐輔さんが歌っているらしい。
曲名は主人公の日本名にちなんだヒデコ。
もともと浪川さんは語学留学でタイに来て、週末パンク系バンドを組んでいたら
あれよあれよというまにバラードを歌っていようで、急きょ主題歌が決まったというのも
タイのサクセスストーリーっぽくて好きな話です(読売新聞2013年5月2日記事)
余談だけど、第二次世界大戦中の日本って、占領国にや同盟国に名前をつけるのが政策だったようで
日本と同じように扱うという証でもあったようです。
この小説と主人公のコボリのおかげで日本人のイメージは良いらしく
海軍大尉でもあるコボリの影響で日本人といえば「規則を守る」という印象らしいです。
どっとはらい。