『「週末社長」のススメ』

「週末社長」のススメ
高樹公一

読後の感想
40歳になったので「40代」というキーワードでひっかかった本です。
自己実現をするための本かと思いきや、割と本気の社長業の本でびっくりしました。
要約すると、従業員を雇って本業とは別の起業をするということ。
本業に差しさわりがないように、とキチンとくぎを刺すところは好感が持てました。
とくに、副業で本業年収の3倍を目指すあたりが結構背伸びした感じで素敵です。
微妙にフランチャイズに誘導するあたりはご愛敬。

印象的なくだり

私が考える週末社長業の目標とは、「自分の城をつくること」だと、お目にかかる機会のある方々には常々お伝えしています。
自分の城とは、言葉を変えて言うと「キャッシュフローを生み出してくれる資産」のことです(P.037)。

いわゆる「不労所得」を絶妙な言い換えです。

外部協力者とは信頼のきずなをつくる
もうひとつ忘れてはならないことがあります。
それは、信頼関係を築くためにも、自分が週末社長であることを外部協力者に正しく伝えておくことです。
たとえば、奥さんが代表であっても、自分が最終的な意思決定者であるということを、最初に伝えておきます。
なぜかといえば、外部協力者は、親族の次に週末社長に近い協力者だからです(P.065)。

事業計画者をつくる
週末社長業の第2のステップは「事業計画書をつくる」ことです。
事業計画書には、大きく分けて2つの意味があります。
ひとつは自分の事業の概要を取引先や内部協力者など他人に知ってもらうため。
もうひとつは、銀行からお金を借りるためです。
つまり、「他力」を活用するためにはなくてはならないものなのです。
ポイント1 企業理念、起業目的、自己身上書(履歴書)
ポイント2 事業概要、商品・サービス概要
ポイント3 資金調達リスト(貸借対照表)
ポイント4 利益計画書(損益計算書)(P.065)。

確定申告で副業を会社にバレないようにするには?
会社にバレないようにするためには、「確定申告書A」を活用します。
確定申告書の第二表にある「住民税に関する事項」の「給与所得以外の住民税の徴収方法を選択」という項目の「自分で納付(普通徴収)」にチェックするのです。
これで、事業所得分に関しては、住民税の税額が自宅に通知されることになります(P.171)。