ジーナシックス

 最近見た『ヘアスプレー』という映画が人種差別をテーマとしており、思ったこととか考えたこと。

 人種差別で最近話題になったのがジーナシックスの話。
詳しくまとまっている記事があったので引用します。

 発端となる事件は昨年8月、白人が85%を占める市内のジーナ高校で起きた。校庭に「白人の木」と呼ばれる1本の木があり、その下には白人しか座れないとされていた。が、ある黒人生徒が校長に座る許可を求めたところ、校長は「どこにでも座ることができる」と答えたため、この生徒はその場所に座ってみた。翌日、この木に「首つり縄」がつるされているのが見つかった。明らかに、かつての白人による黒人リンチを連想させるものだった。

 それが白人生徒3人の仕業と判明、校長は3人を退学処分にしようとしたのに対し、教育委員会が単なる「悪ふざけ」として3日間の停学で済ませてしまい、潜在していた人種間の緊張を一気に表面化させた。

 対立は12月、黒人、白人両生徒間の暴力事件に発展して、黒人生徒6人が殺人未遂の罪などで訴追され、この6人は「ジーナ6」と呼ばれるようになった。

 今年9月20日には、黒人運動指導者のジェシー・ジャクソン師、アル・シャープトン師らが先頭に立ち現地で大規模な抗議デモが行われるに至って、事件は完全に“全国区”になった。

 こうした中で、集中砲火を浴びるのがリード・ウォルターズ地方検事。白人に甘い一方、黒人生徒を極端に重い罪で訴追したとの批判である。検事はしかし、デモ後、「大きな混乱なく終わったのは神のおかげ」と反省のそぶりはない。

引用元
http://sankei.jp.msn.com/world/america/071003/amr0710030816001-n1.htm

 映画の舞台は60年代、ちょうど公民権運動が盛んになったころで、舞台は北部のボルチモア。南部に比べて差別は緩やかだったんだろうなぁと推測する。
 一般論として、アメリカ南部のほうが人種差別が激しい。特にジーナシックスの現場のルイジアナは、服部剛丈さんが射殺された場所でもある(ここでは省きますが、彼は44マグナムで撃たれており、人に使う銃にしては強力すぎる武器です)。

 最近KKKやネオナチの格好をしている写真を見たりして少し怖いな、と思う。思想はファッションからなのか、若年層にはとっつきやすいんだろうなぁ。

 それにしても地名+人数って好きだね、アメリカ。リトルロックナインとかシカゴセブンとか。