にく食う人びと

 タイトルは、例の辺見庸『もの食う人びと』より。

 ひょんなことから、要件事実の勉強が嫌になったので、久しぶりに外に昼食を食べに行こうと思い立つ。近くに洋風の定食屋さんがあり、そこがお気に入りで、半月に一回ぐらい行くのだが、そこに行こうかと。
 その定食屋さんは、美味しいわけでもなく、特に安いわけでもない。強いて言うなら、「残念な感じ」がよい。例えていうなら、「『愛の貧乏脱出大作戦』の脱出前」という感じ(脱出できるのかどうかは不知)。無愛想な店主と、それを補うように愛想のいい奥さん、得意な料理はなんだか分からないメニューが手書きで乱雑に並び、統一感のない店内、明らかに作りおきのサラダと美味しくないコーヒーと、リーチ寸前。そんなお店が好き(←好事家です
 そんなわけで、perfume聞きながらテクテク歩いて、お店の前に行くと「臨時休業」の張り紙。さすが、期待を裏切りません(ちなみに定休日は水曜)。

 いささかがっかりして、どうしようか思案しながら歩いていると、チェーン系の焼肉屋さんが。看板には、「土日祝日は昼間も営業してます」と。普段は家族連れが多くて入りづらかったけど、まぁランチがあるなら、と勝手に解釈し、入ってメニューを見てびっくり。別にランチセットがあるわけではなく、ただ単に昼も営業しているだけだった。そりゃあ、勝手に勘違いしたのも悪いが、普段夜やっているお店が、昼間もやってるとランチセットがあると思うじゃん?

 というわけで、真昼間から一人で焼肉、しかも店内は俺一人。そんな祝日、そんな生活。そんな二十九歳独身男子。美味しいけど涙で少ししょっぱいかも(笑)。流石にビールは思いとどまりました(←これ褒めるとこ

 ギャル曾根がアレだけ喰っても太らないんだから、俺が多少食っても太るはずがないという幻想を抱きがちな今日この頃。

追記
誤「ギャル曾根」→正「ギャル曽根」でした。