特異な体をもつ人々のリアリティー番組は感動のショーか、人権侵害か

Newsweek日本版(2008/3/12号)

気になった記事は、ロシアについてのロシア国民のアンケート(P022)。
調査方法とかが分からないので何ともいえないけど「メディア検閲を容認する」と答える国民が82%という結果が目を引いた。
これが真実なら危険だし、これが検閲された結果なら82%という数字が、それなりに説得力を持つ。
「大部分の国民は賛成しているし、反対することも可能なのですよ」という隠れたメッセージが伝わってくる。欺瞞だ。
この記事も検閲してるのかな?

あと「隣国いじめの代償(プーチンのやり方は脅しと制裁)」(P023)。
グルジアのロシア将校がスパイ容疑で逮捕された制裁として、ロシアはグルジアに対して交通網閉鎖、送金・ビザストップ、輸入禁止、ガス・電力供給停止を行った。
ところが、グルジアはアゼルバイジャンより供給を受けて、却って経済的に独立できるようになってしまった、というお話。

アレクサンドル・リトビネンコ中佐毒殺の被疑者を引き渡さないなど、国際的に孤立を深めるロシア。
どうなることやら、くわばらくわばら。

あと、少し怖いのが(P030)の記事。
記者が、「メディアが偏っていることを自認した」うえでの記事。オイオイと思った。開き直りも芸のうちとはこのこと?

注目記事は「非凡で普通な彼女たちの日常」(P058)。
原題は”Reailty’s Believe It or Not”。
結合双生児(身体が一つで、首から上が双子)や低身長症などの人々本人が登場する番組のお話。
こういった人々は、他の人と同じように、食べ、眠り、生活する、そして番組の中では「普通の人と同じです」とナレーションが入る。
しかし、視聴者はそれが真実ではないことは十分に分かっている。
なぜなら「普通の人ならテレビ番組にならないからだ」。
サブタイトルが秀逸です。是非ご覧あれ。
「特異な体をもつ人々のリアリティー番組は感動のショーか、人権侵害か」。