『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
亀田潤一郎

読後の感想
最近長財布を買ったので読みました(単純・・・。
まぁ、記憶にきちんと引っかかっていたのでタイトル勝ちですね。
内容はというと、誤解を恐れず十把一絡げに言うならば、よくある話だよね、というものでした。
お金を稼ぐ人たちに多く触れあう税理士という商売柄、クライアントたちの行動・習慣の共通項をくくりだし、行動・習慣からその意識下について探る、といった内容。
他の本と違うなぁと思ったところは、著者がひどい貧乏をした経験があるという事でしょうか。
記述は少ないですが、非常にリアルで実感が伝わってきました。
その分、他の記載にも「お金の厳しさとありがたさ」がヒシヒシと伝わってきている気がします。
僕も、まずは「財布のワンデイ・クリアニング」を実行していきたいとおもいます。財布の整理は今までやっていましたが、最後に布で拭くというのは実行していないメンテナンスだったので、とてもいいアイデアだと思いました。
それから、非常にユーモアのセンスがあり、楽しみながら実行が出来ることが多く書かれていたのが印象的でした(まぁ、僕にユーモアのセンスがあると書かれることが良いことか悪いことかは別にして、褒めてます)。楽しむことが一番長く継続できる要素ですからね。

ちなみに本書の中で度々登場する、ルイ・ヴィトンのタイガ。
たっかいなぁ。

印象的なくだり

常に心がけたいのが「財布のダイエット」。できるだけ財布をスリムに保ような努力をするのです。
私が日課にしているのは、一日の終わりに必ず財布をチェックし、中身を整理する習慣。名づけて「財布のワンデイ・クリアニング」。
いらないレシートは捨て、必要な領収書類は別の専用ファイルなどへ移します。
不要なポイントカードを受け取った場合にも、それを捨てます。ついでにお札の枚数と向き、順番がずれていたら揃え直す。
小銭もチェックし、五百円玉は「五百円玉専用貯金箱」へ、一円玉とご縁玉は募金用のペットボトルなどに入れます。
最後に、柔らかい布などで財布をサッと拭いて終了です。
こうすると常に財布をスリムできれいな状態にキープできます(P.031)。

仕事のクライアントと飲みにいった時などに、高級クラブのママやまわりの経営者の方の話を聞いてそのことを強く実感しました。
彼らは、ビジネスに携わる人たちのなかでも、とりわけつきあう相手によて経済的な影響をダイレクトに受ける仕事に就いています。だから、無意識のうちに「お金を引き寄せる人=稼ぐ人」かどうかを見極めるクセが身についている(P.032)。

お金に好かれる人は、むしろセールの時期を外して買い物に行きます。なぜなら、人がたくさんいるセール会場で金額や雰囲気に煽られて買うより、ゆったりとしたサービスを受けながら、本当に欲しいものを選んで買うことができるからです(P.039)。

お金がたまる人というのは、毎月いくらの収入があり、何に使うのか、1か月に最低限必要な生活費はいくらか、将来のためにいくら預金にまわすか、そのうえで1日に自由に使えるお金はおおよそいくらかなどを把握しています。
よって、「今目の前にあるお金の量」に惑わされることがないのです。思いがけない収入があっても急に太っ腹になったり、突発的な出費があっても慌てたりすることがありません。
お金の使い方を自分でコントロールできているから、お金に対する感情の起伏が非常に少ないのです(P.049)。

財布を新調したら、使い始める前に決まってやることがあります。
それは、財布に「お金の味」をしっかり覚えてもらうこと。
具体的には、使い始める前に3日間くらい、大金を財布に入れておくのです(P.051)。

これはとてもユニーク。
堂々とやるのはちょっとだけ恥ずかしのでこっそりやってみます。

買い物で絶対に損をしないための鉄則
「いざとなったら、買った価格の7割で売れるモノ」を買う(P.096)。

選択肢がないというのは、自由がないということ。
自由のない制限された生活が、いかに人をみじめにするか。人をいかに落ち込ませるかを、この時身をもって味わったのです。
「選択肢のない生活から、このみじめな生活から、何とか抜け出したい」
その一心で、お金をためるようになりました(P.116)。


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