「気が利く」ってなに?

「気が利く」って何?

最近、お仕事をする若い社員に対して無意識のうちに「気が利かないなぁ」と思ってしまうことが多くなりました。
私がおじさん化しているのはさておき、このように感じてしまう理由をモヤモヤと考えてみました。

■「気が利く」「気が利かない」ってなんだろう?■
そもそも他人に説明する際の「気が利く」というのは何を指しているのでしょうか?
言語化して説明しないと他人に理解してもらうことはできません。

■私が思う「気が利く」事例:■
石田三成が豊臣秀吉に出した三献茶のお話。
喉が乾いている秀吉に対して、最初は飲みやすいぬるめのお茶を、続いて少し熱めに、三杯目はゆっくり味わえるように熱いお茶をちょっとだけ出したエピソード。

伊集院光さんとお師匠の三遊亭円楽師匠とのエピソード。
二人でお酒を飲みつつ、円楽師匠のタバコがあと2本しかないことを察した伊集院さんが頭の中で「あと2本しかないから15分くらいでタバコがなくなる、ということは、10分以内にトイレに立つふりをして、席を外して、その間に師匠の吸っている銘柄のタバコを買って席に戻る、師匠が最後のタバコを吸い終わったら、さりげなく新しいタバコの箱を差し出す」ことをシミュレーションした下り。

■ドリトル先生航海記のトーマス・スタビンズの一節:■
ヒュー・ロフティングによる児童文学作品のシリーズ「ドリトル先生航海記」に、トーマス・スタビンズという少年がでてきます。
みんなからはトミーと呼ばれているこの少年はドリトル先生の助手を務めています。
この少年がドリトル先生にどうやったらいい先生になれるのか、を尋ねる下りがあります。
その際に先生がアドバイスしたことは、庭の木に止まった2羽の椋鳥を指して、あの椋鳥は昨日も来ていたけど、どっちがどっちか分かるかね、というものでした。
つまり、先生は「よい先生になるには、物事を正しくみて、区別して、気づくこと」を言いたかったのだろうと感じました。

■要するに「よく観察しているかどうか」ということ:■
これらのエピソードは全て、対象をよく観察して、違いに気付き、いつもと行動を変えることを表しています。
そして、全ての根本になっているのいるのは「よく観察していること」だと思います。
興味を持って物事を見れば、気づくことも多くなり、結果として行動も変わるというものです。

まとめ:細君の服装が変わったり髪型が違うときに、確信があるときには指摘できますが、自信がない時は「今日はいつもと雰囲気違うね」と曖昧に誤魔化している我が身を省みております。

どっとはらい

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