いつの日か、移住せずに、加賀市民になろう

 

石川県加賀市とは

人口約64000人、私の中では石川県というよりも福井県寄りの市というイメージの加賀市。

市内には片山津温泉、山代温泉、山中温泉と三つの温泉を擁し、あれ?というか温泉しかないのでは(特に秘す

そんな加賀市ですが、実はスマートシティ加賀市と銘打って、地方自治体の中ではいち早く電子を進めていく側面もあるのです(公式サイトの受け売りです)。

行政手続きの電子化に積極的な地方自治体

私は、職業柄、多くの地方自治体のサイトを閲覧するのですが、加賀市は比較的早くから行政手続きのオンライン化を進めていました。

特に2021年7月現在に、約100の行政手続きをオンライン化したことで話題になりました。

しかしながら、このオンライン化が逆の意味でちょっとだけ有名になってしまったのでした。

実は加賀市の行政手続きオンライン化の肝は、マイナンバーと連携したという「xIDアプリ」でした。

加賀市の電子申請は、マイナンバーカードと連携した「xIDアプリ」による本人確認を行うことで、マイナンバーカードに書き込まれている情報は、自動入力され、面倒な入力が不要となり、アプリ上で、本人確認・電子署名ができるため、ハンコによる捺印が不要となるなどの特徴があります。

そして、このアプリがちょっとだけ転んでしまったのでした。

https://www.city.kaga.ishikawa.jp/ijyu/4/7303.html

発端はITベンチャーと連携

そもそも、加賀市の行政手続きのオンライン化は「クロスアイディー」という会社との連携によって実現していました。

この「クロスアイディー」という会社はもともと「ブロックハイブ」という名前でした。

2019年に加賀市と「ブロックハイブ(現クロスアイディー)」が連携したのをきっかけに加賀市はスマートシティへの道を歩み始めたのです。

ところが、その先鞭をつけた「ブロックハイブ(現クロスアイディー)」のアプリが、個人情報保護委員会から「個人番号の収集にあたる可能性がある」と指摘を受けてしまったのです。

なお、公式サイトによると一度収集された個人情報はサーバから削除されており、また現在のバージョンはすでに改修が終わっているようです。

目指すはエストニアか、e-加賀市民という電子市民

というわけで、いろいろと紆余曲折あったようですが、加賀市は引き続きスマートシティを歩んでいくことでしょう、きっと。

個人的には2021年5月に発表された「e-加賀市民」という電子市民の試みが非常に興味深いです。

いわゆる戸籍に根差した「市民」ではなく、オンライン上の仮想住民のサービスで、国単位だとエストニアなどで行われている試みです。

https://www.city.kaga.ishikawa.jp/ijyu/1/7321.html

仮に仮想市民になればあれこれと特典があるようですが、今のところ実際に加賀市に行かないとメリットが享受できないようなので、その辺りはまだまだ改善の余地がありそうです。

残念ながら仮想市民のほうは2022年1月時点でもまだ登録ができないようですが、是非とも頑張ってほしいです。

https://www.city.kaga.ishikawa.jp/material/files/group/101/01.pdf

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とっぴんぱらりのぷぅ