個人家計の「支出」を見直そう

定期的にお金に関する話を書いていこうと思います。

個人的にお金は大好きなのですが、わたくし、ファイナンシャル・プランナー(FP)なので、きちんと理論と実践ができる話を書いていこうと思います。

大前提は「収入」ー「支出」=残りを「資産」にしていく
そもそもここからの話は、少なくてもいいから「定期的に収入がある」ことを前提に書いていこうと思います。この収入が、労働したことによる対価なのか、それとも労働せずに稼ぐいわゆる不労所得なのか、という話はまだ別の機会に書こうと思います。
まずは、「定期的に収入がある」ことを前提とし、生きていれば当然定期的に支出があるので、「収入」ー「支出」という関係が成り立ちます。
そして、残った費用がプラスなら貯蓄に回せたりできるし、マイナスなら借り入れしないといけないね、ということになります。
ネットなどでよく「収入」を増やす方法、みたいな記事を見かけることがありますが、実際には「収入」を増やすことはとても困難を伴うことが多いです。
そのため、できれば安全で確実な「支出」を減らすことを念頭に置くべきだと思います。

「支出」は「固定費」と「変動費」に分ける
一言で「支出」といっても今度は「固定費」と「変動費」に分けることができます。文字のとおり、固定費は一定の期間で決まっている費用のこと、変動費はその逆です。金額が変動するだけではなく、発生するかどうかも変動することも含めて考えます。
ここで区別する理由は、「支出」として減らす優先順位付けができるからです。一般に「固定費」を削るほうが「変動費」を削るよりも、家計に与える効果が大きいです。

統計上みんな何に「支出」しているのか
毎日きちんと記録を残している人は、サクッと出てくるかもしれませんが、大半の人は面倒なことを避けるために、何に「支出」しているか即答は難しいでしょう。
そこで、総務省統計局が公表している「家計調査(家計収支編)」をもとに話を進めていきたいと思います。
ここには毎月の調査記録が大変丁寧に好評されており、分析するにはもっていこいの教材です。

https://www.stat.go.jp/data/kakei/2.html

例として、二人以上の世帯を参考にします。
2019年8月の統計では、数字が大きい順に「食料」に85,996円、「交通・通信」に47,721円となっています。そして統計上は出てきていませんが、おそらく個人的な感覚ではこの二つにプラスして家賃や住宅ローンなどの「住居」が、どの家庭でも「支出」のベスト3に入るのではないでしょうか。

「住居費」「食料費」「交通・通信費」にターゲットを絞る
というわけで、「住居費」「食料費」「交通・通信費」の3つを減らすことが「支出」を減らす近道ということになります。ちなみに一般の人がやりがちな優先順位のミスとして、「固定費」である「住居費」「通信費」などに手をつけずに、ジュース代を減らすために水筒を持っていく、などの節約術がありますが、まずは金額が大きくて、定期的に発生するものから手を付けるのが大原則です。
実はあまりおすすめできない裏技で、ある特定の限られた人しかできないのですが「住居費」「食料費」をゼロにする方法があります。
ずばり「実家に帰る」です。いわゆる働きながら「子供部屋おじさん」として暮らしていく方法です。ネットでは色々叩かれたりしていますが、金銭的な部分から考えると最強の方法です。「支出」をほとんどゼロにできるため、「収入」がそのまま貯金できて、資産形成に非常に近道になります。起業などまとまったお金が必要な人で、実家がある人はぜひおすすめの方法です。
実家に帰るまで行かなくても、シェアハウスするとか、住居費を下げる方法はいくつか検討すべきかと思います。高すぎる固定費は、負担になるだけでなく、支払いのために働かないといけないという虚しさも伴います。そもそも本末転倒ですよね。
そして「交通・通信費」も、コストダウンの方法はいくつかあります。簡単なのは携帯電話をキャリアから格安キャリアに変更するなどです。きちんとデメリットを踏まえた上であれば「支出」の削減が可能です。我が家も現在変更を検討中です。

というわけで、思いつくままつらつらと書いてみました。
こうやって少し体系的に書くと、きちんと勉強しておいてよかったなぁと思いました。お金に関する情報は、刻一刻と変わっていくので最新情報を常に把握しておくことが重要だと思います。

どっとはらい。

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