農業は自動化されるか
農林水産省の統計によると、自営で農業をしている
いわゆる基幹的農業従事者の平均年齢は、2015年で
67歳です。これは「平均年齢」です。
20年前の1995年には59.6歳だったので
20年間で17歳平均があがる、つまりほぼ新規参入はない
ということが分かります。
今までの農業のやり方はでは端的に言って未来はありません。
平均年齢67歳の市場では、今後未来も先細りでしょう。
そんな中での問題解決策やはり機械化です。
特に手間がかかるのが米作りと言われています。
そんな手間がかかる作業を機械化する試みが行われています。
一つ目は整地作業をトラクターの代わりに
GPS付きブルドーザーを使うというものです。
これはICTブルドーザーと呼ばれるそうです。
このICTブルドーザーは3次元データをもとに高低差まで
入力できるので、位置情報を基に整地し、水平まで
保つことができるそうです。
もちろん盗難対策もバッチリです。
もう一つは給水管理です。
農林水産省が実証実験として福井県、岐阜県を選び
「多機能型自動給水栓」実験を始めました。
水路から水田の間にある給水栓に機械を取り付け
開閉や水位の測定などを、スマホを通じて行います。
「開く」を選択すると、水路のバルブが開いて水田に
水が流れ込む、というものです。
また常時水位も測定できるため、離れた所からも
水田の様子が分かり、わざわざ見に行かなくても対応できます。
全国米生産統計によると、10アール当たり水の管理に係る時間は
平均で2時間49分だそうです。
内訳は、田んぼの水の見回り、バルブの開閉、水路の修復など。
実証実験している多機能型自動給水栓の田んぼでは
この時間が約半分に圧縮されたそうです。
効率化を進めていくと工場に近くなっていきますが
手がかかる、自然相手、と不確定要素が多いジャンルだからこそ
情報化、仕組み化を進めていくべきではないかと思います。
どっとはらい。
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