アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
早川書房
フィリップ・K・ディック
浅倉久志訳
読後の感想
SF小説だけでなく色々なところで、ネーミングのパロディが登場する有名な作品。
自分が好きなジャンルの本などを読むと、書評などでこの本について言及されていることが多く、たどり着きました。
いまでこそ当たり前になっている人造人間などの概念は当時としては画期的だったのかなぁと思いながら読み進めました。
印象に残ったのは、科学技術が発達し、人造人間が自我を持ち限りなく人間に近づいていくと、その両者を分けるものは、感情移入するか否か、という考え方。
昨今の様相を見て、人造人間の人間化よりも、人間の人造人間化のほうが早いのかな、と思ったりして。
印象的なくだり
「愛はセックスの別名さ」(P185)。