アドバルーン

全国最年少市長となった千葉市の熊谷俊人市長(31)は15日、就任後初の記者会見で、1期4年で約3300万円に上る退職金を半減し、年間約2100万円の市長給与も大幅カットする考えを明らかにした。

この手のニュースは最近目にするようになった気がします。
「政治家自らが、自分の給与を下げる」というのは、経済的にも、またニュースソースとしての価値もあり、支持率も(短期的には)上がるんだろうなぁと思っているわけですが、個人的には余り好ましいとは思えません。

もちろん、必要以上に高額な給与や莫大な経済的効果は論外ですが、ある程度の金銭を保証しないと、汚職や不正のきっかけになってしまうと思うのです。また治者と被治者の自同性(つまり、選挙される人とする人が同じ人、交換的可能性があるということ)から考えても、金銭的な援助がないならば、既に生活が裕福で、悪く言うと片手間に政治活動ができる人でないと、政治家が務まらなくなってしまいます。

経済的に恵まれない→世の中に不満→みんなの不満を吸い上げていい政治に→みんなの支持というような理想形を描きすぎなのかもしれませんが、上記のようなニュースを見るたびになんだかなぁと思ってしまいます。

wikiで調べると、千葉市民は約100万人いるらしいです。その100万人の生活を毎日一生懸命考えて、よい政治を行っていこう、と言う人の給与が年間2,100万円なら、むしろ安いと思うんだけどなぁ(あくまでも私見です)。