『コネなし、金なし、学歴なし。 ピンチをチャンスに変えるゼロからの成功法則』
橋本真由美
読後の感想
社長ってやはり営業が上手じゃないと人がついてこないなぁと思いました。営業上手のコツというか秘訣みたいなものが、あちらこちらに散らばっていて読んでいてわくわくしました。
強烈な営業力と約束・納期を守るという姿勢(守るためなら徹夜もする)が誇りと信頼につながっているのだと思います。
全体として共感できるのですが、一点だけ共感できなかったこと。友人を仕事に巻き込むということ。この人の場合は、友人が有能でまたできた人だったので、上手くいった稀有な事例だと思いますが、大部分は、仕事も友情も失ってしまうことになると思います。妥協ができない人ならなおさら。
印象的なくだり
営業するにはとりあえず何が必要か?そう、名刺が必要です。自分にどんな仕事ができるかという、プロフィールが分かる概要書、そして営業に役立つ都内の詳細な地図と仕事環境だな、と思いました(P068)。
就職情報誌に広告を載せている会社は、お金に余裕があるんです。だって、あそこに載せるにはかなりの広告料が必要ですよね。だから、お金に余裕がない会社は、広告を出さない、と思ったのです。また、人材を募集しているということは、今のスタッフではまかないきれないだけの仕事があるはずなんです(P075)。
すぐに会いたい!短くてもいい!
アポで効果的なのは、「突然なんですが、明日の午前中なんかいかがでしょうか?」と、一番早い時間を押さえてしまうことです。そうすると、「明日は○○時まで会議が入っているから・・・・・・」と、先方も具体的なスケジュールを出してくれるので、「では、会議が終わる○○時から三〇分だけお時間いただけますか?」と、三〇分という短い時間を押さえます。三〇分くらいなら、まあいいかなって気になるはずです。遠い予定だと、どうしても「来週はバタバタしていて・・・・・・」「予定が立たないから・・・・・・」と、アバウトになってしまうので、電話をかけたら即、会う約束をするのが一番です(P080)。
お金と同じくらい大事な領収書。みなさんもフリーランスであれば、きっとそう思っているはず。いくら営業に力を入れて仕事を取っても、経理の部分をしっかりしないとバランスが取れませんし、一年後に自分が納得する仕事の終わり方をするためにも、税についてもっと勉強していきましょう。これ教訓です(P096)。
実践しようと思ったくだり
いやーな日でも、楽しい日でも、一日は一日。みんな平等に時間は流れるのだから、少しでも楽しく過ごせるほうが、得ですよね。自分がやっているイメージトレーニングの一つに、鏡を机の上に置いておくっているのがあるんです。ちょうど消費者金融のCMでもやっていたと思うんですが、例えば鏡を机の上に置いておいて、電話が鳴ったとします。その電話に出たら、あまり楽しい話ではなかったとしましょう。(中略)
そんな時、自分の顔ってどうなっているかわからないけど、鏡をさっと見ると、ぶすーっとしているんですよね。そんな顔だと、気分も同じようなんです。当然笑ったほうがいいし、気分だって晴れやかなほうがいい。鏡で自分の顔をチェックして、ぶすーっとなったら修正してあげるんです。にこっと笑ってみせる。気持ち悪いって他人からは思われる時もあるけど、だまされたと思って一度トライしてほしい。顔も気持ちも両方修正されるし。そういう自分をコントロールするいいツールです(P.198)。