『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』
河出書房新社
イシメール・ベア, 忠平美幸
読後の感想
衝撃的でした。そして衝撃的な話が淡々と語られるところにも衝撃がありました。自分とほとんど歳が変わらない人間が壮絶な人生を歩んできたこと、人権も尊厳もない国が今もあること、など頭で知っていても、感覚的には理解していなかったことを思い知らされました。そして、今自分が日本に生まれたことに心から感謝をせざるをえませんでした。
それにしてもイシメー・ベアの記憶力と構成力には驚きです。事実と感情のみを綴る方式は却って事実の重みを増していました。あ、あとドラッグの怖さも身にしみました。
印象的なくだり