ピンキージョーンズ

タイトルは、ももいろクローバーの楽曲タイトルより引用(タイトルと本文は関係ありません)。

といいつつ、少しだけ書きたくなってきたので。
この曲のPVを見たのですが、サビの部分の位置取りがが不思議。
6人組なのに、配置がボーリングのピンのようになっているので
ヘッドピン(一番前のピン)が後ろの人に完全にカブる形になっています。
そんなわけで6人組なのに5人組に見える不思議な配置
(なんか意図があったのかどうかは不明)。

ようやく激務も(たぶん)ひと段落。
「翌日のためにすぐに寝る」毎日から少しは解放されそうです。
本読みたいな、とか、勉強したいな、と毎日
強く感じていたので、意外に知識欲というものは、
睡眠欲と同じくらい強いものなのかなと
勘違いしそうになりました(個人差あり)。

そんなわけで今日の出張が終われば(実はまだ出張中)
明日から少しは平常に戻れそうです。

新潟県内のホテルより

ままどおる

タイトルは、バターのたっぷり入ったミルク味の餡を生地で包み焼き上げた土産菓子(タイトルと本文は関係…あります)。

今週と来週は郡山市に出張です。
東京から車で三時間ほどの距離なのに
非常に涼しくて(喘息が出やすいことを除けば)
とても快適に過ごしてます。

というわけで、朝から晩まで(時には夜中まで)
お仕事で楽しく働いているわけですが
こうやって自分のことや、ゆっくり考える時間が
なかなか取れないのが、大きな問題点だなぁと思っています。

というのも、以前は
仕事が忙しい→時間がない→考える時間がない
だと思っていたのですが、
実際には、
仕事が忙しい→他の時間は休みたい(頭も身体も)→結果、考える気力がない
となっていました。
もちろん僕に体力がないのも一因ですが
それ以上に、この衝撃的な勘違いに驚きました。

一時間ゆっくり思惟する時間を取るくらいなら
もう一時間寝ていたい…と思ってはいけませんね。
まぁ思惟しているうちに寝てしまうかもしれませんが(結局寝る

『人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-』

『人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-』
宝島社
山村武彦

読後の感想
本書は、防災に対する心構えや対応というのが、先天的に長く続くないことを前提として本書を進めています。 ところが、結局改善点として提示してきているものは、「勇気」とか「姿勢」と言ったもので、あまり意味がないのではないかないぁと感じてしまいました。
本当に虚無感を感じたのは、本書でも触れられてた田老町のくだり。明治三陸地震津波のときには、当時の村の人口の73%を失い、昭和三陸地震津波でも人口の30%が死亡しています。そして、かなしいかな今回の地震でも犠牲者を出しているのです。
愚かなと笑えないのは本当に悲しいです。
この本を読めば過去のことは思い出せるが、未来への対応にまで至らないと思います。
そして過去は忘れてしまう、というのが本書のテーマなのに…。

印象的なくだり
緊急時、人間は1人でいるときは「何が起きたのか」とすぐ自分の判断で行動を起こす。しかし、複数の人間がいると「皆でいるから」という安心感で、緊急行動が遅れる傾向にある。 これを「集団同調性バイアス」と呼ぶ。
(中略)
集団でいると、自分だけがほかの人と違う行動を取りにくくなる。お互いが無意識にけん制し合い、他者の動きに左右される。自分個人より集団に過大評価を加えていることが読み取れる。
結果として逃げるタイミングを失うことになりかねない。まるで、「災害時、皆でいれば怖くない」である。 「皆でいれば安心だ」と思う心理には客観的合理性や、科学的根拠はない。災害が発生したとき、または危ないなと思ったら、まず安全なところへ避難することだ。「皆いるから」の心理が働いて、その場にじっとしている自分に気が付いたら、ぜひこの話を思い出してほしい。皆がいるから大丈夫なのではなく、皆がいるから危険に流される場合がある(P021)。

つまり人間はある条件下に置かれると、自分に都合の良い情報だけを受入れ、都合の悪い情報を自動的にカットしてしまうのである。災害がで逃げ遅れた人たちの追跡調査をすると、こういった楽観的無防備が原因でよって逃げるタイミングを誤るケースが多い(P037)。

昔、活字になっているものは何でも信じたという人といたが、今はインターネットに掲載されたものを無条件で信じてしまう子供もいるのだ(P042)。

「最後まで生き残る生物は、強いもの、賢いものではない。最も変化に対応できるものである」とダーウィンが『進化論』の冒頭で言ったように、失敗しないためには「変化に追いつき、変化を追い抜く」ことと、それに必要な知識と知恵である(P095)。

学者の話によると、ミツバチが蜜を蓄えるのは花がなくなる冬季に備えるためである。ヨーロッパで働いていたミツバチがパースに来て、最初の年に備えて蜜を蓄えていた。しかし、パースは1年中温暖で冬はなく、いつでも花があり、好きなときに充分蜜が食べられることが分かったのでミツバチたちは、蜜を備える必要性を感じなくなったのだという。だから、パースでは養蜂業があまり成り立たないのだそうだ。
(中略)
つまり、満たされた環境で努力せずとも生きられる生活が続くと、生まれつき備わっていた危機回避本能さえいつの間にか退化させてしまうのだと付け加えた(P102)。

余談だが、日本語の「火」は「ひっー」という驚きと恐怖の心象から 発音が生まれたといわれるが、世界中の「火」に対する発音は英語の「Fire」(ファイヤー)のように、ほとんどが「F」又は「H」から始まる驚きと恐怖の発音である。驚き、恐怖を感じた時、人は息を吸い込むため「H」や「F」の音が出るのである(P137)。

かわいいは正義

タイトルは、アニメ『苺ましまろ』(いちごましまろ)のキャッチコピーより引用(タイトルは関係ありません)。

心に移りゆくよしなしごとを徒然と…

・絶賛出張中(第一日目)でございます(誰が絶賛しているかは特に秘す

・久しぶりにgooのサイトを見て、yahoo!そっくりだなとさびしい感想を抱く(いやいや、ポータルサイトはきっとこの形に収束するに違いないと思い込む

・やはり4時起きするなら、23時には寝てないと体がつらい

・相当疲れているときに一生懸命仕事や読書をしたりしようと思うと、なぜか槇原敬之の『Hungry Spider』が頭の中をグルグルまわる。やっぱりマッキーもいけないお薬を使ってたときこんな感じだったのだろうかと邪推

・宅建業免許を受けるために必要な事務所は、「物理的にも社会的にも宅建業務を継続的に行える機能をもち、事務所として認識される程度に独立した形態を備えていることが必要」なので、自宅兼事務所はNGだと思っていたが、「事務所に住む」という形をとれば「アリ」な場合もあるそうな。へぇ~。

・そろそろ「カレログ」アプリに対抗して、「カレログガード」ができたころかな。そして来週には「カレログガードキャンセラー」が!

『なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか』

『なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか』
牧野知弘
祥伝社

読後の感想
お仕事に繋がる知識が増えるかな、と思って読みましたが、羊頭狗肉でございます。
土地の効用や、不動産投資、REITについて、初心者向けにかなり分かりやすく書かれているところは多いのに、キャッチーなタイトルのせいで、台無しです(全部で240ページあるのに、タイトルに関わる章は24ページだけ)。 端的にまとめると、土地の値段 は一定しない→売ったり買ったりの差額で儲けるのは大変→ならインカムゲインだ、大家業だ→でもメンテナンスや管理が大変→それなら、手間を省いて利得とれるREITがあるよ、みたいな流れ。で、著者は投資法人の社長さん、みたいなポジショントークが心地よいです。
収益還元法が価格決定において適正でないという趣旨のくだりは僕も同意ですが、余りにも唐突すぎて単にハゲタカファンドが嫌いだから書いただけなんじゃない?と邪推をしてしまいがちが構成に、思わず笑みがこぼれました。

金持ち父さん貧乏父さん、的な本が好きな方にはオススメですヽ(´o`;

印象的なくだり
土地の良い点というのは、他人やマーケットがどう言おうが、自分さえよければ自分なりの価値が享受できるということです。つまり中長期に持つ場合には毎年の公示価格などの「値付け」に一喜一憂するのではなく、土地そのものの持つ効用をしっかり享受していれば幸せ、と考えるべきなのです(P053)。

どんなに良い土地、あるいは価値のある土地であっても、その上に存する建物自体が古かったり、使い勝手が悪かったり、みんなが嫌悪するようなテナントや物質(建物に存在するアスベストや土壌汚染など)が存在すると、その不動産としての価値は低くなってしまいます。不動産の価値を判断するときに、プロでもときおり間違えてしまうのが、このポイントです。私のところにご相談にみえる方でも建物の汚さや古さにばかり目がいって、本当は素晴らしい立地であるのに、「築古ですから買いたくないですね」などとおっしゃる。逆に土地はそれ自体は価値が低いと思われるのに、とても立派な設備やおしゃれなデザインの建物だけに目がくらんで、「どうしてもこの物件が買いたいの」とおっしゃる方がいます。 不動産の本当の価値とは、建物ではなく土地にあると私は思っています。なぜなら建物は経年とともに劣化してしまう。どんなに素敵な建物でも設備は5~15年で会計上の価値はゼロになり、建築デザインに至っては流行のようなものですから、短いものでしたら2~3年で、なんでこんなダサいデザインが気に入っていたのだろうという、ファッションの世界のようなことが起こります。 土地に、時代による流行の関係ありません。もちろん立地自体の栄枯盛衰はありますが、存在そのものがなくなるということはありません。そうした意味では建物の存在というのは土地の持っている本当の価値を見えにくくする場合もあるということです(P062)。

日本列島改造論が流行った頃のように、日本全国一律に地価が上昇するような時代は、残念ながらもはや期待できません。国全体の人口が増え、産業が国内需要のみの中で発展・成長を遂げていくのであれば、全国一律の地価上昇もあるかもしれません。しかし人口が減少に転じ、経済全体が世界経済に深くつながってしまい、本来ドメスティックなマーケットだった不動産が、世界マネーという血液を注入したために世界経済の中に位置づけられてしまった現在の日本にあって、全国的な地価上昇を夢見ることは望めないのです(P080)。

俗に不動産業界では、この売買案件の仲介について、「せんみつ」という言葉を使います。つまり、1000件くらいの売買案件を取り扱ってやっと3件くらいの成約があるという意味です(P115)。

収益還元法の最大の欠点は、土地の持つ応用性、可変性を無視していることです。私が不動産への投資を判断するにあたってもっとも重視するのは、土地の持つ潜在的な力です。エクセルシートでは語れない部分での判断が重要なのです(P161)。

「いざというときは売却すればいい」と言えたのは、日本の人口が増え続け、経済が現在の中国のように右肩上がりで上昇を続けていた時代のお話です(P173)。

たいていの物は、嫌になれば抹消することができます。気に入らなくなった道具、サイズが合わなくなった服、壊れた冷蔵庫、動かなくなった高級車も、嫌になれば捨てればよいですし、昔は気に入らない人や民族はこれを殺したり、遠くに追いやることができました。 ところが、土地はどんなに気に入らなくとも、抹消することはできません。本当に嫌なら、自分がその土地から出て行くことしかできません。土地の前に人間の存在などは無力なものです(P229)。