『ムダな仕事はもう、やめよう!』

ムダな仕事はもう、やめよう! -
ムダな仕事はもう、やめよう! –

「ムダな仕事はもう、やめよう!」
吉越浩一郎
読後の感想
言わずと知れたトリンプの社長の本。
自分も「仕事をゲーム感覚で」って言ってみたい。

印象的なくだり

残業をやめれば、集中して仕事を処理できるようになり、かえってアウトプットの量が増える。
歩合制で働いているなら、アウトプットの増加はダイレクトに収入に反映される(P.060)。

じつは帰る時間だけをデッドラインに定めても、夏休みの宿題と同じことが起こりやすい。大量の仕事が目の前にあっても、今日の五時まで片付ければいいと考えると、つい午前中は手を抜いてしまうのが普通の考え方だ。
この場合、午後の三時ごろにやっとお尻に火がついてようやく火事場の馬鹿力を出しても、さすがにそれでは間に合わない(P.079)。

スモールゴールだったり、マイルストーンを設定しないといけないということ。

じつは会社には、本当ならやらなくても済むのに慣例で残っている仕事や、他の人がサボるためにこちらに回ってくる仕事がゴロゴロしている(P.087)。

わかる(強く同意

迷うだけ時間のムダなのだ。
仕事は、つねに小さな決断の連続だ。
(中略)
結局、仕事のスピードは意思決定のスピードに比例するのだ(P.109)。

結論のない報告をして平気な顔をしている社員には、「キミは時給八五〇円で働いているのか!」と怒鳴りつけます。
現状報告だけなら、誰にでもできる。
総合職に求められるのは、「何を、いつまでに、どのような方法で実行するのか」これが明確でない報告に、聞く価値などありません(P.157)。

人材は作るもの。「買えばいい」と思うな。

読売新聞
2013年03月24日記事から
慶應義塾長の清家篤さんの記事。
専門は労働経済学。
労働力を使い捨てにするのではなく育てようという内容で
長期的にはその通りだと思います。
ただ、短期的に今年、来年どうしよう、みたいに迫られている会社は
そんなこと言ってられないし、
非正規雇用だったり、力をつけていない人が
「能力がつくまで待って」とも言えないだろう。
正社員と非正規社員が二極化しているのが原因の一端のようなので
その間にゆるやかな自由雇用みたいな感じのレンジがあればいいのだけど。
日本の法律にある厳しい解雇規制は、正社員には安定を守ってくれるガードとして
必要以上に機能しているように感じる。
その結果、非正規社員が割を食っているみたいな。
 
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