『関東のしきたり関西のしきたり』

青春出版社

読後の感想
出張帰りに新幹線のキオスクでついでに購入。
ケンミンショーなどの番組が好きな方は是非どうぞ。
早ければ30分くらいでサクサク読めます。
2011年出版と言うことはつい最近。この手の本が消えないのは、それなりに需要があるからなんだろうなぁとどうでもいいことを考えてしまいました。

印象的なくだり
関東で使われている畳は「江戸間(田舎間)といい、畳一枚のサイズは176センチ×88センチ。一方の関西の畳は「京間(本間とも)」で、サイズは191センチ×95.5センチとされている。関東の江戸間よりも大きめ。つまり、関東の6畳が関西では約5畳の広さとなるわけだ。
(中略)
畳が使われるようになったのは平安時代の頃のことだが、当時は寸法もまちまちだった。その後、寸法を統一することになり、規格が設定された。それが、今の「京間」サイズ。当時、区分されていた平安京の町の一画を六等分にした寸法を基準に、決められたという。
さらに、時代は進んで江戸時代に入ると、江戸の町に人口が集中。江戸では、家の需要が急激に増えたのだ。
そこで、できるだけ早く家が建てられるよう、柱と柱の間の寸法が統一されるようになり、それにぴったりはまるように畳一畳の寸法も変えられたのだ。これが「江戸間」サイズというわけである。
ちなみに名古屋を中心とした中京地方では、畳は江戸間タイプでも京間タイプでもなく、「中京間」という182センチ×91センチの畳が主流(P090)。