住宅ローン完済前に抵当権を抹消するお話

ちょっと前に聞いた東日本大震災のその後のお話。

宮城県には、被災した土地を地方自治体が買い取る、という制度があるのですが
抵当権(担保)が残っていると規則で自治体が購入できない、という問題がありました。

この「担保に入っている」と聞くと大げさなようにも聞こえますが
住宅ローンを組む時なんかは当たり前であり、購入してすぐは
むしろ抵当権がついていないほうが数が少ないのかもしれません
(つまり現金で一括して購入したということ)。

というわけで、結構な数がこの抵当権の存在によって
買い取れず、この制度が割と骨抜きだったのですが
宮城県の銀行協会に加盟している金融機関が
「土地の売買代金をローン返済に充てること」を条件として
抵当権抹消を先履行することで合意したそうです。

なかなか融通の聞かない金融機関の割には
柔軟な対応だったので、「おお」と素直にほっとしました。

実際にはどのように運用されるかは分かりませんが
一瞬でも「無担保」の時間が短くなるよう、
悪用する人が出てこないような運用をしてもらいたいなぁと思っています。

どっとはらい。


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