『読書をお金に換える技術』

『読書をお金に換える技術』
千田 琢哉

読後の感想
自己顕示欲がとってもお強い作家さん。
巻末には今まで書いた著作リストが並び、著者紹介では
「著者は本書で103冊目」とか入れているくらいの強烈な人。
で、内容はというと

行動に移せば何らかの結果が出る(P.086)。

いい、実にいい。投げっぱなしジャーマンです。

ポイントが大きくて読みやすいし、ページ上の余白も大きくて、
書き込む用の空白もたくさんある。
で、つまるところ割とスカスカなんですが、その辺は読者層考慮の結果でしょう。

 20年間増刷を繰り返してきたということは、様々な風雪に耐え抜いたということだ。根底に流れる本質は変わらないということだ。
 幸いなことに20年以上増刷を繰り返している本は、漫画化されていることも多い。
 ビジネス書のロングセラーをインターネットなどで調べて、あなたも本物のビジネス書を繰り返し読み、全身の細胞に刷り込んでおくことだ(P.73)。

たまに出てくる正論のほうがいいこと書いてある気がするのになぁ。
本書中で触れられているスティーブンRコヴィーは知っていたけど、
デニス・ウェイトリーやマーク・フィッシューの名前は初めて聞きました。
興味あり。

どちらかというと作家側としての経験談が面白くて、興味深く読めました。

大好きな作家の言葉があなたを支える(P.27)。

は、うなづくところ多数でしょう。

まぁ要するにいい本読んでもやらない人はやらんってことです(投げっぱなしジャーマン

印象的なくだり

  1冊の本を世に出すためには数多くのプロたちが関わっており、稼ぐために厳選された言葉が本に詰まっている。
 断言してもいいが、稼ぎたければビジネス書や自己啓発書を読むのが一番の近道だ。たいていは歴史や哲学の豆知識なども頻繁に登場するから、頭も良くなるのは間違いない。
 ちゃんと勉強すれば見えてくるが、自己啓発書には哲学や心理学をベースに書かれているものが多いのだ(P.33)。

 苦労話にではなく、自慢話にこそ注目するのだ。
 創業社長に限らず他人の自慢話を喜んで聞けるようになれば、あなたが成功する日も近い。
 自慢話を喜んで聞いてくれる人に、人とお金は殺到するからだ(P.56)。

 あなたも様々な著者プロフィールを自分なりに研究・分析しながら、最終的には自分自身のプロフィールを作成してみることだ。
 プロフィールを作成していくと、何も書くことがないと気づかされる。
 それは最初に誰もが経験することだ。
 何も書くことがないということは、あなたの現在のブランド力はゼロだということだ。
 まずこの現実を直視することからがブランディングのスタートである。
 何も書くことがなくても、あなたの名前が書ける。
 何も書くことがなくても、生年月日と出身地が書ける。
 何も書くことがなくても、未来完了形の夢なら書くことができる。
 冗談ではなく、人は自分が未来完了形で書いたプロフィール通りの人生を歩むのだ(P.63)。

 なぜその出版社は稼げているのかを、コンサルタントになった気分であなたなりに考えてみることだ。
 試しに30個の理由を考えてみよう。
 どんな幼稚な理由でも30個の理由を挙げるのは、あなたが本気にならないとできない(P.108)。

30個挙げられないのは、本木じゃないからですね。

 あなたがこれから稼ぎたいのであれば、身近で一番稼いでいる人が贔屓にしている著者を聞き出せばいい。
 人の思考を知るには贔屓の著者の作品を知るのが一番の近道なのだ。
 たとえそれが小説家や漫画家であっても、「いや、そういうジャンルではなくって⋯⋯」と口を滑らせてはいけない。
 本気で稼ぎたいなら黙って教えてもらった著者の作品をすべて読むことだ。
 その上で「全部読んじゃいました。すごく良かったです。よろしければ他に贔屓にしている著者もいますか」と上手に教えを乞うことだ(P.114)。

 まだ名もなく貧しい頃から本を読んで人生の予習をしておくと、上司や先輩の気持ちが痛いほどよくわかるのだ。
 だから私は新入社員の頃から同僚と群れて、上司や先輩、会社の愚痴で盛り上がった記憶は皆無だ。
 新入社員の頃から私の意識は完全にアンドリュー・カーネギーだったから、課長はもちろん、常務も私の愛する部下だったのだ(P.145)。