臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等について

http://www.soumu.go.jp/main_content/000302196.pdf

本業の業務でよく公的機関に行くことが多いのですが
よく見ると確かに多い臨時・非常勤職員。
統計は見つからなかったのですが、記事によると全職員の3分の1程度だとか。

(略)
総務省の調査では、2008年から4年間で、地方自治体における非常勤、臨時職員は10万人増えて60万人になった。全日本自治団体労働組合(自治労)の調査では、70万人と推計されている。公務員の3人に1人が、「非正規公務員」。いわゆる「官製ワーキングプア」だ。

 地方自治総合研究所の研究員、上林陽治さんは、『非正規公務員』(12年)という著書で、非正規で働く公務員たちの過酷な状況を指摘している。

「現在、状況はさらに悪くなり、公務員の世界はブラック化している。非正規職員の数は増え、基幹的な業務も非正規が担わされる。ハローワークの相談員が雇い止めにあい、次の日に自分の仕事を求めてハローワークにやってくる。こんなブラックユーモアみたいな話が、実際に起こっているんです」(上林さん)

※AERA 2015年11月16日号より抜粋

平成26年に各自体向けに出された総務省自治行政局公務員部長名で出された
臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等について」という文書は
かなり生々しく書かれて総務省がどう考えているのか分かりやすかったです。

3 再度の任用について
(1)任期の終了後、再度、同一の職務内容の職に任用されること自体は排除されないが、あくまで「新たな職に改めて任用」と整理。ただし、長期にわたっての連続任用には留意が必要。
① 同一の者が長期にわたって同一の職務内容の職とみなされる臨時・非常勤の職に繰り返し任用されることは、長期的、計画的な人材育成・人材配置への影響や、臨時・非常勤職員としての身分及び処遇の固定化などの問題を生じさせるおそれがあることに留意が必要
② 繰り返し任用されても、再度任用の保障のような既得権が発生するものではなく、臨時・非常勤の職であっても、任期ごとに客観的な能力実証に基づき当該職に従事する十分な能力を持った者を任用することが求められる

ただ実際には図書館なんかは正規職員が配置転換で2年位で変わっていくのに対して
非正規は再度の任用によってずっと同じ場所で勤務し続けるので
結果として、非正規のほうが現場に精通してしまっているのです。
(現業とかもっと傾向が強いんでしょうかね)

どっとはらい。

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