『おっぱいバレー』
監督
羽住英一郎
脚本
岡田惠和
原作
水野宗徳
レビューは5作目(2016年)、通算25作目。
鑑賞のきっかけ
「高台家の人々」以来、綾瀬はるか強化月間(?)のため。
あらすじ
舞台は1979年の北九州市の架空の中学校。
赴任してきた国語新人教師の寺嶋美香子(綾瀬はるか)が煩悩あふれる男子バレー部を
そこそこに仕上げるというもの。
内容はともかくタイトルのインパクトに何を書いてもかすんでしまう感じです…
鑑賞後の感想
男子バレー部は「バカ部」と呼ばれるような煩悩ばかり。
そんな中学三年生男子を動かすためにはおっぱいしかない、という
完全に直球の流れは分かりやすく、全編を通してぶれていませんでした。
その結果というか、登場人物への愛が殆ど感じられませんでした。
例えば、男子バレー部の6人のうち、明確に名前が分からない生徒もいるくらいです。
そして、きちんと複線回収して欲しい。
・同級生の女の子のこと
・美香子の元彼との関係
細かいのも入れればもっとありますが、いずれにせよ
最終的にアレどうなったの?と頭の中にハテナマークがたくさん出てきて
脚本構成としてはいまいちでしたね。
「おっぱい」アイデア一本でガーッと作ったような作品でしょうかね。
それにしても綾瀬はるかの前では全ては無に帰すというもの。
途中階段ランニングのシーンで、暑くてパタパタとシャツをあおぐシーンはあったものの
それ以外は、鉄壁の守りでございました(何が?
時代背景のディテールなのか、走っている車がクラシックカーばかりでしたね。
ちょっと79年とは違うようなものも混じっていたような気もしましたが。
明確に「苦手だなぁ」と思ったシーンは、美香子の中学時代のシーン。
万引きをして捕まり、補講を受けた時の先生に諭されて教師になった、という流れでしたが
あの万引きうんぬんというシーン必要だったの?
どちらかというと犯罪を正当化するような流れで本当に苦手だなぁと思いました。
5点満点中3点です。
内容とは直接関係ありませんが、挿入歌がとても素敵でした。
ピンクレディー「渚のシンドバッド」1977
チューリップ「夢中さ君に」1985
荒井由実「ルージュの伝言」1975
荒井由実「卒業写真」1975
甲斐バンド「HERO~ヒーローになる時、それは今~」1978
浜田省吾「風を感じて」1979
ツイスト「燃えろいい女」1979
キャンディーズ「微笑がえし」1978
永井龍雲「道標ない旅」1979