量の延長線上に質の向上がある

 私たちの可処分時間は、
 週に 100時間ていどしかありません。
 その、時間資源という何よりも大切な資源を、
 適正に配分し、
 夢や目標の達成に必要なことには
 ある一定以上の時間を投下することが大事です。

■まとまった時間を投下したうえで、
 その次の段階として、
 時間当たりの精度や、生産性の向上を図っていくことで
 さらに目標達成の速度が高まります。

■ところが、
 時間資源はほとんど(あるいは全く)投下せずに、
 精度の向上だけを求めるケースも散見されます。
 ほんとうは、
 【 量の延長線上に質の向上がある 】
 のであって、
 量を積み重ねないのに質が向上するはずはありません。

 【 量を投入することで初めて、
質の微調整をしていくことも可能になってくる】
 のです。

■たとえば、世界中の人が高く評価する
 トヨタの生産方式も、
 カイゼンのカルチャーと、
 圧倒的な行動を伴う微調整の上に成り立っています。
 経営者、管理者、現場で作業に携わる人に至るまで、
 膨大な投下時間と、たえまないカイゼンの中で、
 質の向上がなされているわけです。

■たまにブラッと管理職の人が出向いて思いついたように
 「改善しろ」と言ってみたり、
 現場の人が「もっと生産性を向上させたいなあ」と
 漠然と思っているだけで改善には至らないでしょう。

 「想い」と、投下した時間の「量」と、
 そのベクトルが掛け算されたところに向上があるのですから、
 【 成功したい! という「想い」を持った上で、量をこなす 】
 ことが大事。

■そのうえで質を追求していくことで、
 細かなノウハウの集積ができてくるのです。
 【 想い × 量 】
 で、目標が達成されていくのですから、
 順番を間違えないようにしなければなりません。

 いつもは割と読み飛ばす『平成・進化論』というメルマガですが、たまにいい言葉にぶつかります。

 このメルマガのすごいところは、とにかく量が半端ではないことです。これだけいろんなこと書いてあれば、どっかに一個くらい必ず「おっ」と思う言葉に出会うと思います。
 ご参考までに。