実践!すぐ役立つ「勉強の技術」―頭のいい社会人の「読む」「選ぶ」「覚える」「考える」

実践!すぐ役立つ「勉強の技術」―頭のいい社会人の「読む」「選ぶ」「覚える」「考える」

三笠書房
高島徹治

読後の感想
 「勉強の技術」と銘打ちながら、あまり普遍的な勉強方法については触れず、だらだらと書かれています。

 久しぶりに読んだハズレの本。

 一貫した論旨がないので、その場を取り繕った文章が散見されます。

 後悔したいならオススメ。

気になったくだり

 論争中に、「キミ、それは常識だよ」と攻撃されても、いっこうに恐れることはないし、黙って認めてしまう必要もないのだ。
 なぜなら、まさに、危機こそは(反撃の)好機。「えっ、どうしてそれが正しいの」「なぜなの」と、常識の根拠を追及すればよい(P219)。

 このくだりはまさに「相手が答えられないということ」を前提としており、相手が答えられたときの自らが被る計り知れないダメージについてはいっさい触れられていない。
 そこまで考えているのかすら怪しい。
 筆者はこの後に、常識が本当に常識かどうか、じっくり考える必要(そして解決法)について述べているにもかかわらず。
 こんな付け焼刃の技術が、果たして役に立つのか疑問。

この本どう活用するか
 内容についてはどの本にも書いてあることしかありませんので、特に活用できません。