まずは小さな世界で1番になる―そこから人生は変わりはじめる

まずは小さな世界で1番になる
江村林香

読後の感想
 帯より「あえてハローワークからキャリアをスタートさせ、女性初の航空会社社長になった著者の「仕事と人生の戦い方」。」です。

 まず本の想定している読者ターゲットに自分が入っていないと、読み進めるのがものすごく辛い本になります。それから、この著者の進んできた時代がバブル期であることも念頭に置いたほうがよいと思います。

 著者の考えには、あまり同意は出来ませんでしたが、内容自体には理解できるものが多かったです。

印象的なくだり
 大きな会社で、潤沢な資金があるなら、多少のどんぶり勘定も許されるでしょう。
 でも、小さな会社はまず、経理をしっかりさせなければ生きていけないのです(P064)。

営業の一〇カ条
第三条 前日夕方までに、翌日の営業予定表を作る
実際にそのリストの訪問先すべてを回れなくてもいいのですが、まずリストを作ることが大事なのです。弊社では、このルールを三回破ると営業を辞めてもらいます。
これぐらいのことができない人、つまり自己管理のできない人には、営業という仕事は向いていないと思うからです(P076)。

「何とかならない?」でうまくいく(P096)
→やわらないネゴシエーション(交渉)の方法として覚えておく

 「正しい女の使い方」をお教えしましょう。
 それは、自分のファンを増やすことです。
 もっとわかりやすく言えば男性に、口説こうとまでは思わないけど、この子と会って話をすると楽しいな、と思ってもらえるファンを作ることです。
 ラブじゃなくて、ライクの関係ですね。
 ファンは、自分の好きな人に対してものすごくサービスしてくれるじゃないですか。
 自分のファンになってくれる男性は間違いなく、自分が喜ぶことをしてくれますよ。
 わからないことがあって尋ねれば、こちらが理解して納得するまで、根気よくていねいに教えてくれるし、悩み事があれば親身に相談に乗ってくれますから(P112)。

 もちろん社長業は楽ではありません。
 「人」「物」「金」を使うプロでなければならないのですから。
 「人」に関しては、社長はいつも孤独です。というより孤立した存在 です。非常に寂しい。そしてその孤独に耐えながら、常に冷静に社員を評価する必要があります。
 「物」については、会社が小さいうちにはとくに社長がトップセールスマンでなければなりません。エサが取れない社長には、誰もついてこないですから。
 「金」に至っては一番大変です。社長はいつも資金繰りで苦労するものです。売り掛け管理も精神的に大変です。
 督促業務などは、やさしい性格ではとてもこなせません(P123)。

 会社を「仲良しグループ」にしないために、社員に対する接し方の決め事として、次の三つのルールを設けました。
一、部下といっしょに多頻度で飲みに行かない
一、部下のプライベートに介入しない
一、部下の結婚式には出席しない(P130)

自己管理はビジネスマンの最低限のマナー(P135)

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」山本五十六(P139)