いのちの食べ方(映画の話)

オーストリアの映画『いのちの食べ方』が10日から公開される(東京だけ)。名古屋は12月から。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

 この映画ほとんど台詞がないらしく、ただ淡々と、動物たちが加工されて生命から食料に加工される様子が描かれている。
 人工授精で生まれた家畜に対し、機械が定期的に飼料を与え、ずっと工場の中で育てる。最後の屠殺の部分だけは、家畜が暴れるため、人間が手を下すことになるが、あとはほとんど人間は介在しない。
 最後に、内蔵や肉の部分など綺麗に分解され、加工されて、出来上がり、と、このようなオートメーション化された様子が描かれています。
 「食材のつくり方」に視点が置かれており、その観点から言うと、家畜はもはや動物ではなく食材なんだなぁとしみじみ。

 

 公式サイト内の予告の映像を見る限り、かなりグロテスクな映像が含まれているようです。絶対テレビでは(自主規制するから)放映できないので映画で見るしかありません。工場の中にも入れないだろうし。

 自分の食べているものが(厳密には日本に入ってきてそのままスーパーに並んでいるかどうかは不明だけど、外食産業ではほぼ確実に使われてます)、どうやって作られているか知りたい人は是非どうぞ。その代わり食べられなくなっても知りません。知らぬが仏とも。

 予告編をみた印象
 種付けをしようとして、メスに乗りかかろうとしたオスが、いまにも挿入…ってところで、人間に取り押さえられ、精子を抜き取られる。ちょっとかわいそう。公式サイトには「食欲の秋ロードショー」と銘打ってあるのだが、コレをみたあと肉が食べたくなるか、極めて疑問。