母に襁褓をあてるとき

 実家に戻ったら戻ったで、それなりに忙しいもので、こまごまとした雑務がたまってたり、イヤハヤ。

 先日、ライフプランなる今後の人生の展望を考える機会があって、そこで考えたことを基にして少し家族と話しをしてみた。我が家にとって余り気分のいいものではない。

 回復した今だから笑い話になるが、二年ほど前の母親は、家族すら分からなくなる時期があった。病室で禁じられているプリンが食べたいとダダをこね暴れた。全く似ていないのに女性の看護師さんを娘だと思い込んでいた。とまぁ、ココではかけないくらい大変な時期があったわけです。もう一回書くがいまは完全回復している。

 だからといって、あのときのショックは強烈で、その衝撃から考えると「もうならない」とは限らないわけで、頭の片隅には「介護」のことが頭から離れないのです。

 いまや外務大臣になってしまった舛添要一の書いた『母に襁褓をあてるとき―介護 闘いの日々』という本がある。これが出たときはまだ大学生で、サラッとしか読むことができなかった。きっと今なら心にズシンとくるんだろうなぁと思う。

 世の中の両親ってのは、子供の迷惑になりたくないと思っているもので、老人福祉施設(いわゆる老人ホーム)にでも入れてくれればいいと笑うが、子供にとっては、少なくとも自分にとってはそれは最終手段でありたいと思うんだよなぁ。

2008年05月21日追記
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