『夢をかなえる メモの習慣』
佐藤伝
中経出版
読後の感想
メモを「ヴィジョン」「アイディア」「リマインダー」の三種類に分けて管理するという方法は、初めて気がつきました。漠然とメモを取るのではなく目的を持ってやるというのは、どのメモでも同じですが、使い方や保存の仕方の違いが参考になりました。
印象的なくだり
クールにメモがとれる「ジョッター」
ジョッターの機能には、主に次の5つがあげられます。
1.携帯用のメモ帳として
2.クレド(信条)を記したカード入れとして
3.SuicaやPASMOなどを入れておくカードケースとして
4.名刺の予備を入れておくケースとして
5.ノートパソコンの上でメモをとりたいときの簡易ライティングパットとして(P106)。
1日の中で必ず視線を落とすものに付箋紙を貼りつけておいて、リマインダー・メモにするやり方があります(P116)。
私が提唱したいのは、「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」をメモするのを習慣にすることです。そして、その新しい習慣にもってこいなのが朝です(P124)。
それにしても、なぜホワイトボードがいいのでしょうか?同じメモなら、わざわざホワイトボードではなくても、ごく普通のメモ用紙でもいいはずです。
それは、小さなホワイトボードの場合、次のメモを書くときに前に書いたメモを消す必要があるから。これが、「もう、このメモは消してしまうけどいいよね」という、メモを再認識させる役目を果たしてくれます(P137)。
1.相手の名刺に書き込む
2.自分の名刺に書き込む
(中略)2.の場合、自分の名刺に携帯電話の番号などを手書きで入れて相手に渡せば、相手の人は「この人は、普通は教えない携帯電話の番号を私には教えてくれたんだ」と思ってくれます。そうした「特別感」を醸し出すことで、相手にとって、あなたの名刺のポジションはグ~ンとアップするはずです(P156)。
サンドイッチ型チェック・ボックスで、やり残しなし
・取りかかったら「レ」、終わったら「レ」
TO DOリスト(タスク・リスト)を劇的に実行する方法をご存じですか?
それは、不思議なパワーを持つ図形、「□」を用いることです。小さな正方形ですが、加速的に仕事が進むようになります。
ポイントは、□マークを、項目の頭とお尻に入れることです。そして、項目に書いた作業に取りかかった時点で頭の□に「レ」マークを入れ、終了した時点でお尻の□に「レ」マークを入れるのです。
こうやって、マーキングをする回数を増やすことがコツです。すべてが終了してはじめて「レ」マークを入れる方法だと「レ」マークをなかなか入れることができずに、イライラしてしまいます。
モチベーションを維持し続けるには、ちょっとずつでも仕事が進んでいることを目に見える形で示すことです。そこで、取りかかった時点ですぐに「レ」マークを入れていくのです。
さらに、最初と最後に「レ」マークを入れる方法だと、頭の□に「レ」マークをいれた途端に、お尻の□の中にも早く「レ」マークを入れてスッキリしたいという気分になります。そして、不思議と早くお尻の□にも「レ」マークが入るのです(P158)。
ワーク・ライフ・バランスがバッチリになるメモ術
その秘密は、あらかじめ「仕事」と「プライベート」の枠を分けることにあります。
「やること」を思いついたら、仕事は仕事の枠へ、プライベートはプライベートの枠へと振り分けて書いていきます。するとどうでしょう。いわゆる「ワーク・ライフ・バランス」がとれているかどうかが、一目瞭然でわかるのです(P216)。