オーストラリアのシドニーにある完全無料のスーパーマーケットを知っていますか?

オーストラリアのシドニーにある完全無料のスーパーマーケットを知っていますか?

オーストラリアのシドニーにある完全無料のスーパーマーケット、オズハーベストマーケット。大手スーパーでは売れないけど賞味期限前はまだ来ていないという商品しか取り扱わないお店です。世界初の完全無料のスーパーマーケットについて調べてみました。

オズハーベストマーケットとは
オズハーベストマーケットは、元々2004年にオーストラリアに出来た市民団体「オズハーベスト」が運営しています。

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ウェブサイトは一面黄色と黒の二色で統一されており、最高経営責任者のロニ・カーンさんも黄色と黒の服ばかり着ている様子。
メディア戦略でしょうか。
サイトを見ると「食品ロスと戦おう」というキャッチコピーと共に「1/3が捨てられているのを知っていますか?」と
啓蒙的な表現が多く見られます。
その市民団体が経営しているスーパーマーケットがオズハーベストマーケットです。

オーストラリアのシドニーに約200平米の店舗を構えており、平日10時から14時まで開店しています。
無料なのでもちろん値札はなし、レジもなし。

お客さんは買い物かごを持って簡単にモノを手に入れることができるのです。
ただし、買い物は無料ですが、代わりに寄付のお願いをしているそうです。



完全無料の理由は
なぜ賞味期限の切れていない食品が無料かというと、大手スーパーマーケットでは販売できない賞味期限間近の商品を無料で引き取って、それを販売しているからなのです。

しかも、スタッフは全員ボランティア、家賃、光熱費はオズハーベストに共感したオーナー負担、というわけです。
ほうっておいたら廃棄されてしまう食品を取り扱っているのですから、地球にとってはメリットは大きく、
また大手スーパーの戦略とも競合しません。

なので、仕入れについては問題なく、結果として無料の商品が手に入ると言うわけです。

食品ロスに対する考え方について
まだ食べられるのに捨てるのはもったいない、という気持ちは誰にでもあると思います。
にもかかわらず、そのために行動できないのはなぜでしょうかか?

それは「私だけは新しいものを食べても影響はない」という甘えではないでしょうか?
スーパーで牛乳を買う時に、奥の方から賞味期限がまだ来ない新しいものを取る人の感覚に似ているかもしれません。

でも、地球全体のことを考えるならばやはり古いものから消費していくべきですよね。
オズハーベストマーケットは、この二つの気持ちを両立できる素晴らしい理念で成り立っているスーパーマーケットです。

まだ行ったことはありませんが、オーストラリアに行く際にはぜひ立ち寄りたい場所です。

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