最近楽しみなこと
参議院選挙愛知選挙区について、読売新聞(地域面)で「候補に15の質問」と題して、毎日特集をしている。その中で、候補者の直筆の部分がある。記者のまとめが入っていないし、本人の性格が文字に表れたりと、読んでいて非常に楽しい。
折角なので転載してみる(届出順)
座右の銘(原文ママ)(7/17日付)
平山良平 - 愚公山を移す
鈴木政二 - 尽くして求めず
八田ひろ子- 洗心
柘植雅二 - 大和魂
荒川厚太郎- 有言実行
谷岡郁子 - 教育は肩車
大塚耕平 - 為政清明
山本保 - 徳不弧必有隣
兵頭高志 - 心頭を滅却すれば火もまた涼し
簡単に補足をすると
平山氏の「愚公山を移す」は列子の文章で、一見無理だと思われる目標でも、怠けず地道に努力していれば、いつか達成できるというもの。
鈴木氏の「尽くして求めず」ってのは、自分は最善を尽くすけど相手には求めないって意味でしょう、きっと。
八田氏の「洗心」は、国語辞典にもなかったのですが、多分「心を洗う」という良く分からない意味なんでしょう。
柘植氏は「大和魂」。wikipediaをみると、かなり広い意味に使われてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E9%AD%82
荒川氏は「有言実行」。いいね、こういう人。荒川氏の言った言葉はきっちりと覚えておいたほうがいいでしょう、色んな意味で。
谷岡氏は「教育は肩車」。えっと、意味が分かりません。こんなわけの分からない言葉が、座右の銘なんだろうか。
大塚氏の「為政清明」とは、政治を行うものは清らかでなければならない、という意味。収賄で紙面に登場しないことを期待したい。
問題は山本氏の「徳不弧必有隣」なんですが、誤字があるんだよね。正しくは「徳不孤必有隣」。孔子の『論語』の一節なのですが、徳のある人は孤立することなく、必ずそれに賛同する人が集まるという意。
「弧」だと、円の上の2点で分けられた円のそれぞれの部分って意味になる。
「孤」だと、一人ぼっち、孤独の孤な訳で、全く違う意味になる。
つまるところ、山本氏は、良く理解していない言葉を座右の銘にしているということになる。あと、言っちゃ悪いが字が汚い。
兵頭氏の「心頭を滅却すれば火もまた涼し」は、無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じないという意味。随分世捨て人ですな、こういう人、好きだ(笑
あ、政策とか選挙に対する姿勢は、書くつもりはないのであしからず。