『IDEA HACKS! アイデア・ハッカーの仕事術』

『IDEA HACKS! アイデア・ハッカーの仕事術』
東洋経済新報社
原尻淳一
小山龍介

読後の感想
分かりやすさ優先からか身近なものから書かれていますが、一番ためになったのはchapter7の「意見の決定ハック」だと感じました。最も根底概念だったので。
主眼は、思いついたことを如何に逃がさず捕らえて管理するかが重要か、だと思います。
本のタイトルから割と小手先のテクニックの本かなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
少なくとも、今日、今からできることがいつくか書かれています。是非今日から(いや今から)始めましょう。
ところで、最後のpdfファイルの配布はどうなんでしょうね。狙ってやったのではないと信じたいのですが…。

印象的なくだり
頭の中のアイデアをいかに外へアウトプットしていくか、そして、そのアウトプットをいかに管理していくかというのが、アイデア・ハッカーとしての基本スキルに
なってきます。アイデアとの出会いを大切にする人は、メモをとることを躊躇しない
(P020)。

ボイスメモ
短めにメモをとり、ひとつのボイスメモにひとつのアイデアを徹底すること(P028)。

一五分以上かかる作業は、すべてスケジュールへ組み込む
(中略)そうしておけば、その時間を作業用に確保しておくことができます。
逆にそうしておかないと、作業を行う時間もないのに安易に別の業務を引き受けてしまって、徹夜になってしまう。
ToDoリスト上だと一行で書けてしまうような内容であっても、ほんとうに重要なのは、それが三〇分の作業なのか三時間の作業なのかということの見極めです(P058)。

読みたい本、会いたい人は携帯の注目リストに入れる(P084)。

中学生のころを思い出すと、どうも英単語で覚えられない単語は決まっていたし、漢字も同様だったように思います。
(中略)いまさらながら英単語や漢字のことを考えてみると、これまで暮らしてきた生活の中にその単語や漢字にあてはまることがなかったために、うまく自分の中に位置づけられなかったからだと思うのです。
逆に覚えている単語というのは、自分の好きな言葉であったり、親から説明されていたことであったり、つまり、自分の暮らしにすでにプロットされていたものだと考えられます。
だから、記憶がスムーズだし、想起されやすい(P092)。

ひとつの事例として、SWOT分析を見てみましょう。よく教科書に載っているSWOTは内分環境(自社)のStrength(強み)とWeakness(弱み)、外部環境のOpportunity(機会)と
Threat(脅威)という項目で、事実をまとめるだけのフレームにすぎません。
しかし、その整理された事実をかけ算するとさまざまな戦略的課題が見えてきます(P186)。

わたしはよく上司に怒られましたが、あるとき彼の「コンテンツ」のみに目を向けようと思うようになりました。
なぜなら、怒るといのは広告評価でたとえると、エクスキューションの問題なのです。
ここにばかりとらわれるのは、どうも本末転倒だろうと思ったのです。
それからは怒られても、その人がいいたいメッセージを真剣に聞き取ろうという姿勢に変えました。
が、それを境に起こられることがめっきり減りました。それもそうです。
コンテンツである上司のメッセージが読み取れなかったから怒られていたわけで、それがなくなったのだから怒られる理由はないのです(P206)。

「死を想う」というのは人生を輝かせるために必要な方法なのです。
仮にあと三か月で死んでしまうとしたら何をするか。それを真剣に考え、実行していく。
そうして限りある時間を意識することで、日々がもっと輝くのではないかと思います。
生き生きと輝く生き方のために、死を想う(メメント・モリ)。
これは人生の意思決定をする方法といえるかもしれません
(P226)。

実行しようと思ったこと
マイミシュランガイド(P079)を作ってみようと思いました。

「『IDEA HACKS! アイデア・ハッカーの仕事術』」への1件のフィードバック

  1. メモを取る習慣がない自分にとって、見習いたいところが一杯です。
    たいした性能も無い自分の脳みそに、「覚えること」と「処理すること」をやらせちゃ、ダメだよね。
    外部記憶装置の有効活用は重要だと思いました。

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