ニシノユキヒコの恋と冒険

ニシノユキヒコの恋と冒険
川上弘美

読後の感想

 ニシノくんのという男性について、様々な女性からの視点で表現された短編集。

 作者の川上さんの文章は、透明感たっぷりでまるで空気のような文章でした。読んでいて抵抗がなく、後味もない文章でした。
 しかし、その中にドキッとする毒がちょっぴり仕込んであり、たまにあたります。

 さまざまな女性の、違った視点で書かれており、またそれが時系列順ではないので、少しだけ混乱を招きやすかったです。

ドキッとしたくだり

 「許しあって、油断しあって、ほんのすこしばかり見くだしあって、ひとは初めて愛しあえるんじゃないだろうか。」(P088)

俺と一緒に衝撃を受けてこないか?(映画のお誘い)

 先日日記で書いた映画「いのちの食べ方」が1日の土曜日から名古屋で上映されます。

 伝え聞くところによると、かなりグロテスクらしい。ちょっとばかり刺激が強いのでお子様はやめておいたほうがよいらしい。

 というわけで、ガクブルなんですが…。

 で、本題。

 誰か一緒に行きませんかぁ?観るだけってのも味気ないので、映画観た後に、お茶でも飲みながら感想を話せたらなぁと思います。

ちなみに上映時間は
12:30
14:20
16:10
18:30
なのですが、都合により12:30か14:20に見に行こうと思っています。
場所は今池の名古屋シネマテークです。
http://cineaste.jp/faq/where.htm

 食の安全に不安のある人、食べているものがどうやって加工されているか知りたい人、暇な人、ぜひぜひ一緒に行きましょう。

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか
村上春樹
安西水丸

読後の感想

 村上春樹が書いたエッセイ集。ちょっとくだらないことからかなりくだらないことまでつらつらと書かれています。

 相変わらず肩肘の張らない文章で、隙間時間に少しずつ読み進められる文章です。その中でも少しだけユーモラスであり、少しだけ考えられる部分が混じっている内容でした。

 村上春樹の生活自体が何度も登場しており、非常にストイックな生活をしているんだなぁと感じました。

 本人の性格が色濃く表れているなぁと思う編は「文学全集っていったい何なんだろう」と「ペンネームをつけておくんだったよな、しかし」です。

お金って不思議

 eBayで落札された商品の代金が、アメリカの落札者の手によって、数分後に入金の手続がされた。その手続は民間の金融機関の仲介によって(手数料高すぎなんですが)、さらに数分後には、日本の自分の目で確認ができる。

 現実の世界では、何一つ変わっていないのに、ネットの中で数字だけが増減するだけで取引が(正確には代金の支払だけだけど)終わっちゃうなんて不思議だなぁ、としみじみ。

 それにもまして、不思議なのは、ドル建てになってるので、今年の七月あたりから、何にもしないのに○万円相当が忽然と姿を消しているという事実。しばらく両替する気にすらならないまま、減っていくんですが…。しくしく。助けて~~(悲痛

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅
野田隆

読後の感想
 ところどころ面白いと感じる部分はあったが、大半は著者の知識自慢といった内容の本でした。読み物として成立していません。

 テツ未満の鉄道好きに捧ぐとあるけど、用語の説明などがほとんどなく、不親切な内容でした。読み手への配慮や想像力が欠けている文章が多いです。

 時間などの表記は、縦書きだととても分かりにくいので多少の配慮があればなお良かったと思います。

 読むと知識は身につくとは思いますが。

知識になるくだり
 東京や大阪付近は古くから直流で電化され、この方式が地方へと延びていった。
 しかし、コストなどの関係で、九州、北陸、東北、北海道の国鉄(現JR)は交流で電化されたため、その境界では、特殊な接続方式によって直流と交流の切り替えが行われている(P103)。

デッドセクションが茨城県内にいくつかある理由

 石岡市に地磁気観測所があり、その近くで大量の直流電流を流すと地磁気データに影響を与えてしまうからである。
 それゆえ、常磐線の藤代以北、JR水戸線の小田林以東、さらには最近できたつくばエクスプレスのみらい平以北が交流電化されているのだ。
 さらに、近くの関東鉄道がいまだに電化されないでディーゼル路線なのも地磁気観測のせいだと理解して、大満足なのだ(P106)。